技術・家庭科で「Python」を ミクシィが中学校で「プログラミング授業」を実施(後編)(2/3 ページ)
渋谷区立鉢山中学校の技術・家庭科のプログラミングに関する授業に、「モンスト」などで知られるミクシィが協力した。この記事では、3回目と4回目の授業の様子を見てみよう。
「ソフトウェアのアイデア」を考える課題が出された最終回
9月29日、4回に渡るPythonの授業もいよいよ最終回となった。
授業の冒頭では、前回生徒たちが取り組んだコードパズルの「解き方」の例が披露された。基本方針として、田那辺氏は「まずお題に出てくる変数名と関数名に注目して、次にお題が求めている条件をコードにしていけばよい」と説明した。
リストの中から偶数だけを抜き出すお題は「『2で割った余りがゼロとなるの数が偶数』という考え方を利用すればいい」と解説した。さらにオラゴンを移動させる「課題解決」についても、まず「パターン」を見つけて、その繰り返しを「コード」にしていけば、効率的なプログラミングができると説明を加えた。
次に「フロー駆動プログラミング」と「イベント駆動プログラミング」の違いについての解説された。ボタンを押したら何かが起こるというのは、後者のイベント駆動プログラミングであると実例が示された。
授業の締めくくりには、「ソフトウェア開発アイディアシート」が配布された。誰かの役に立つソフトウェアのアイデアを考えるという課題が出され、生徒たちは一生懸命考えていたが、すぐにアイディアを思いつかない生徒の方が多かったため、次回の授業までの宿題となった。
これで4回に渡る授業は終了した。授業時間が1回当たり50分しかないこともあり、授業の途中で“駆け足”になる所もあった。それでも、この授業を通して、生徒たちは普段使っているPCやスマートフォンの“裏側”で動いているプログラムの仕組みをある程度理解できたようで、満足した表情を浮かべていた。
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