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これからのPCや周辺機器はどうあるべき? Dellが複数の「コンセプト」を発表:CES 2022(1/2 ページ)
約半月後に米国で開催される「CES 2022」に先立って、Dell TechnologiesがノートPCと周辺機器の「コンセプト」を披露した。具体的な製品化の予定はないが、ユーザーからの反応によっては今後の製品開発に反映される可能性がある。
Dell Technologiesは12月14日から15日(米国東部時間)にかけて、ノートPCや周辺機器のコンセプトを相次いで発表した。あくまでも“コンセプト”なので一般向けに発売される予定はないが、今後の新製品に反映される可能性がある。
Concept Luna:持続可能性を高めたノートPC
「Concept Luna」は、持続可能性(サステナビリティ)を高めたノートPCを作るべくIntelと共同で開発されたコンセプトモデルだ。コンセプトが全て実現できた場合、製造過程で排出される二酸化炭素の量が50%程度削減できる見通しだという。
このモデルに盛り込まれている主なコンセプトは以下の通りだ。
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- マザーボードの設計の見直し(二酸化炭素排出量を約50%削減)
- 総面積の削減(約75%削減することが目標)
- 部品点数の削減(約20%削減することが目標)
- マザーボードの天板への配置(ファンレス設計を目指す)
- 天板を使って排熱を効率化
- 熱分布の偏りを削減
- 長寿命な小型バッテリーの搭載(消費電力の削減が前提)
- 水力発電で得られた電力で加工されたアルミニウムボディーの採用
- 層を削減した省電力液晶ディスプレイの採用
加えて、Concept Lunaはリユース(再利用)や修理をしやすくする工夫も凝らされている。主要なポイントは以下の通りだ。
- 本体で用いるネジの大幅な削減(修理にかかる時間を約1.5時間削減)
- 内部部品にアクセスするために外すネジは“4つ”だけ
- 取り外しやすいパームレストとキーボード
- 接着剤を使わず固定する設計
- ボディーと同一素材を採用(リサイクルをしやすくするため)
- 製造は「オンデマンド」方式で実施
- 長寿命な小型バッテリーの搭載(PCのリファービッシュや再利用を促す)
- 亜麻繊維を使ったPCB(プリント回路基板)の採用(リサイクルの容易化)
- 接着剤を使う部分には水溶性ポリマーを採用(リサイクルの容易化)
Concept Lunaの説明動画
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