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ノートPCの画面サイズが物足りない場合にもぴったり! 17.3型の大画面モバイルディスプレイを試すモバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

大画面のモバイルディスプレイもバリエーションが増加しつつあるが、リンクスインターナショナルの「Quintokuta 4F173」は、17.3型というビッグサイズ実現した注目のモデルだ。

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モバイルディスプレイでは珍しいUSB Type-Cハブ機能を搭載

 では実際に使ってみよう。本製品は、左側面にminiHDMIポートと2基のUSB Type-Cポートを備えている。HDMI接続時には、USB Type-Cケーブルによる給電も併せて必要になる。

 これらのポート構成は前回紹介した13.3型モデルと同様だが、2基のUSB Type-Cポートはどちらも映像信号の伝送および給電に対応しているのが相違点だ(13.3型モデルは一方が電源供給専用)。デバイスとの接続にどちらのポートも使えるのは迷わなくてよい。

 また前回の13.3型モデルにないギミックとして、右側面に搭載されたUSB Type-Cポートが目につく。これはデータ通信用のポートで、USBメモリやカードリーダーなど、USB Type-C接続のデバイスをつないで利用できる。

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 今回はUSB Type-Cレシーバーで接続する無線マウスと、USB Type-C接続のカードリーダーをつないでみたが、どちらも問題なく動作した。これに加えてパススルー充電に対応していれば完璧だったのだが、こちらは残念ながら非対応だ。とはいえ、ハブとして使えるだけでも、活用の幅は大いに広がるはずだ。


映像回りのポートは左側面にまとめられている。これはUSB Type-Cケーブルで接続した状態

レノボ・ジャパンの14型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。その巨大さが分かる

斜め方向から見たところ。さすがにこれだけ横幅が広いと、端にいくにつれて暗く見えるのはやむを得ないだろう

ノートPCの側面にぴったり付けて並べると、ケーブルのコネクターが干渉しがちだ

ノートPCの背面に並べて対面でのプレゼンなどに利用できる

ベゼル幅は左右および上部ともに約5mmとかなりスリムだ

右側面のUSB Type-Cポートには、デバイスをつないでさまざまな製品を利用できる。無線マウスも快適に使えた

USB Type-C接続のカードリーダーについても問題なく動作した

 OSDメニューを操作するためのインタフェースは、本体の右側面に用意されている。ジョグダイヤルに加えて、「戻る」として機能する電源ボタンが搭載されており、これらを使ってOSDメニューの操作を行う。

 ボタン数は限界まで省略されているものの、ジョグダイヤルを採用していることもあり、操作は直感的に行える。前回の13.3型モデルと同様、メニューを表示しない状態でジョグダイヤルを上に倒せば輝度調整、下に倒せば音量調整、上部ボタンで入力ソースの切り替えが行えるなど、ショートカットも充実している。


右側面にはジョグダイヤルに加え、主に「戻る」で使用する電源ボタンを備えている

OSDメニュー。ジョグダイヤルによる操作性は良好だ

「戻る」ボタンは入力ソースの切り替えに使用できる

ジョグダイヤルを上に倒す操作には、輝度調整のショートカットが割り当てられている

ジョグダイヤルを下に倒すと、音量調整の画面が表示される

 その一方で、使っているとストレスがたまるのが、スタンドの不安定さだ。前回の13.3型モデルと同様、マグネットで吸着するカバー兼用スタンドを採用しているが、本製品はいかんせん自重があるため、ちょっとした衝撃ですぐにカバーが外れて倒れてしまう。

 前回の13.3型はボディーそのものが軽量(約347g)なことから、こうしたトラブルも起こりにくかったが、本製品ではマグネットの磁力も足りていないイメージだ。モバイルユースでは致し方ないが、もし据え置きで使うのであれば、カバー兼用スタンドは使わず、タブレットスタンドなどを使って立てた方がよいだろう。その方が角度調節の自由度も高くなる。

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