修正プログラムの管理を容易に 「Windows Autopatch」が7月に提供開始
米Microsoftは、Windowsの修正プログラムの管理を容易にする「Windows Autopatch」の提供を7月に開始することを明らかにした。
米Microsoftは、Windowsの修正プログラムの管理を容易にする「Windows Autopatch」の提供を7月に開始することを明らかにした。使用するにはWindows Enterprise E3/E5のライセンスが必要になる。
大量のクライアントPCを運用している企業では、全てのPCにWindows Updateを実行させることは難しい。社内システムなどとの互換性が問題になることがあるからだ。そこで企業では、Windows Updateの日になっても全てのPCでは実行せず、一部の試験運用PCでのみ実行して、互換性の問題が発生しないかを確認する。問題がなければ、全PCにWindows Updateを実行させるというわけだ。
しかし、この修正プログラム管理には手間も労力もかかる。Windows Updateの日になると、システム管理者の仕事がグンと増える。この手間を自動化してくれるのがWindows Autopatchだ。
Windows Autopatchでは、社内のPCを「Test」(ごく一部)、「First」(1%程度)、「Fast」(9%程度)、「Broad」(残り全て)の4種類に分ける。修正プログラムが公開されたら、まず「Test」のPCに導入し、互換性などの問題が発生しないかを確認する。問題が発生しなければ適用範囲を「First」にも広げる。このように、問題が発生しないかを確認しながら「Fast」、「Broad」と修正プログラムの適用範囲を広げていく。
4つのグループのグループ分けは自動で実行するが、管理者が特定のPCを特定のグループに移動させることも可能だ。そして、修正プログラムの種類によって、「Test」から「Broad」まで展開する速度が変わる。
セキュリティ修正プログラムやファームウェアなど、PCの安全な運用に関わるものは比較的早く展開し、ユーザーインタフェースの変更や機能の追加などの修正プログラムは比較的遅く展開する。途中で問題が判明したら、そこでアップデートを止めることも、既にアップデートしたPCを元に戻すことも可能だ。
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