11世代Core i7を搭載した8型の超小型PC「GPD Pocket 3」でトリプルディスプレイ環境を構築(3/3 ページ)
国内でも一般販売している超小型PC「GPD Pocket 3」。一足先に海外のクラウドファンディングサイトで手にした実機を、本番環境に投入して分かったこととは?
トリプルディスプレイ環境でメインマシンとして活躍!
Pocket 3を外付けキーボードとマウスをセットにして実務に導入したところ、通常のノートPCと大差なく作業できると感じた。もちろん、筆者のメイン業務が文章執筆であり、ほぼGoogleドキュメントしか使用しない、というのも大きいのだが、原稿内に挿入するための写真の編集(アプリはPhotoScape X)でも「遅い!」と感じることは全くない。
手持ちの2016年製のSurface Bookでネックだった、エクスプローラーの表示の遅さから解放され、快適かつ効率の良い仕事環境を手に入れることができた。
「8型ではディスプレイが小さすぎるのでは?」と言われそうだが、Thunderbolt 4端子とHDMI 2.0端子のおかげで、トリプルディスプレイ環境を構築できる。執筆用ウィンドウは本体のディスプレイ、検索した情報は左に配置した外付けディスプレイ、画像編集やエクスプローラー表示は右に配置した外付けディスプレイといった具合だ。
「むしろ、デスクトップPCを買えばいいのでは?」とこれまた言われそうだし、事実、家人にも指摘されてしまったのだが、デスクトップPCでは持ち歩くのが難しい。しかし、Pocket 3なら、携帯が容易だし、単体でも何とか作業がこなせるし、片手に収まるコンパクトサイズゆえ、出先でもモバイルディスプレイや外付けキーボードを併用しても、作業スペースをそれほど必要としない。
相変わらず、単体で使う際はかな入力派の筆者には苦しい部分もあるが、自宅ではメインのデスクトップPCとして、そして出先へも携帯できるメインマシンとして考えると、安い買い物だったといえる。
とはいうものの、次なる新モデルが出たら、また食指が動いてしまうだろうなぁ……。
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