左右どちらのUSB Type-Cポートでも接続できてレイアウトフリー! LGの16型モバイルディスプレイを試す:モバイルディスプレイの道(3/3 ページ)
サイズや機能などのバリエーションが増えているモバイルディスプレイだが、16型は意外と少ない。LGエレクトロニクス・ジャパンの新モデルを見ていこう。
OSDメニューはなく専用ユーティリティーを利用
続いて、設定回りについて見ていこう。本製品は専用のユーティリティー「OnScreen Control」(Windows用のみ)をPCにインストールすることで、ディスプレイ回りの各種設定をPC上で行える。その一方で、OSDメニューが存在しないのは、一般的なモバイルディスプレイとの大きな相違点だ。
ただし最低限必要となる画面の明るさの調整だけは、専用ボタンが用意されているので、ユーティリティーなしでも不自由することはない。モバイルディスプレイ側で直感的な操作を必要とする機能とそうでない機能を棚卸しした上で、きちんと設計に反映させている印象だ。
機能面で面白いのは、本体の向きに応じて画面の縦横が自動的に切り替わる「オートピボット」機能だ。モバイルディスプレイは軽量なことから縦横に置き換えて使うのも容易だが、この場合、PC側で表示の向きを毎回切り替えなくてはならない。
しかし、本製品は前述のOnScreen Controlをインストールしておくことで、本体の向きに応じて画面の縦横が自動的に切り替わる(Windowsの設定におけるディスプレイの向きも自動的に切り替わる)。作業環境をシームレスに切り替えたいユーザーにとっては、非常に便利な製品だ。
ちなみに縦置き時には、付属のスタンドカバーでは垂直にしか立てられないため、自前で調達する必要があるので要注意だ。
見た目を重視するユーザーにとっても満足できる一品
以上のように、一般的なモバイルディスプレイにない特徴もちらほらとあるが、よく考えられた上で設計に反映されている印象で、使い勝手は良好、かつ表示品質も高い。パススルー機能に対応しないのだけが残念だが、互換性自体は高いので、同社のノートPC以外にさまざまなノートPCとの組み合わせで利用できる。標準で3年保証が付属するのも強みだろう。
正面から見るとベゼルは黒色だが、側面および背面は遠目にはかなり白っぽく見えるシルバーというのも、他のモバイルディスプレイにはあまりない配色で斬新だ。ボタンが少ないこともあってデザインはスタイリッシュで、見た目の精悍さを重視するユーザーにとっても、満足できる一品と言えそうだ。
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