Echo Showとも組み合わせ可能! スマートドアベル「Ring Video Doorbell 4」を活用してみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/4 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。Amazonのドアベルを使ってみた。
実用性が高い「Echo Show」への通知機能
最後にAmazonのスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズとの連携機能を見ていこう。これを設定しておけば、ドアベルが押されるのと連動して、Echo Showの画面にライブ映像が表示できるようになる。今回は「Echo Show 8」を用いて検証している。
利用にあたってはまず、Alexaアプリ上でRingのスキルを認証する必要がある。認証が完了してデバイスの検出を行うと、ドアベル(につけられた名前)が見つかるので、タップすることで連携が完了する。ここまでは、一般的なネットワークカメラのセットアップと同じだ。
続いてデバイスの設定画面を開き、「モーション検知をアナウンス」と「ドアベル押下をアナウンス」を有効にする。これにより、ドアベルでモーションを検知した場合やボタンが押された場合に、本製品に通知が表示されるようになる。ちなみに自宅内で複数のEcho Showがある場合、表示先は1つだけ指定できる。
まずはRingスキルを有効化する(左)。Amazonアカウントと、Ringアカウントにそれぞれログインしてリンクを完了させる(中央)。デバイスの検出を実行する。今回は同時発売のカメラ2製品を含む計3製品が検出された。ドアベルの名前である「玄関」にチェックを入れ、置き場所を指定すれば完了だ(右)
Alexaのホーム画面に本製品(玄関)が表示されるようになった(左)。設定画面を開いて「モーション検知をアナウンス」「ドアベル押下をアナウンス」を有効にする。必要に応じてサウンドを設定しよう(中央)。ライブ映像を表示するEchoデバイスは自由に指定できる(右)
以上の設定が終わったら、ドアベルの前を被写体が横切るなどすると、本製品の画面に「モーションを検知しました」という通知が表示される。今回実験した限りでは、同様の内容がスマホの通知に飛んでくるのと同じか、むしろ本製品の方が速い場合もあったりと、十分に実用的だ。
ただしこの画面は、通知をテキストで表示するだけで、タップしても映像を見ることはできない。実際の画面を見る時はスマホを使うか、「Alexa、(ドアベル名)を開いて」と読み上げてドアベルの映像を呼び出すことになる。後者の場合も、見られるのはライブ映像だけなので、モーション検知の原因をさかのぼって把握するには、スマホ経由でアクセスする必要がある。
ちなみに、Ringのモーション検知をAlexaの定型アクションのトリガーに用いて、モーション検知時にライブ映像を表示するTipsもあるとのことだ。
これらの通知は画面上で何らかの操作を行っていても、割り込んで表示される。これは挙動としては正しい。一般的なTVドアホンでも、来客対応は各タスクの中でも最優先になるからだ。とはいえ元の画面に戻りやすくするためには、ピクチャーインピクチャーなどの機能があればなお便利になるのではと思う。
気になるのは、一定時間が経過するまでこの画面が消えないことだ。もちろんその間、画面をタップしてホーム画面に戻ることは可能だが、例えばプライムビデオを再生中に通知が割り込んできた場合、続きから再生するには、この通知が自動的に消えるのを待つしかない。通知を確認したら手動で消せるボタンがほしいところだ。
続いて、ドアベルのボタンを押した場合の挙動を見ていこう。通知先がEcho Showの場合、スマホに通知するのと異なり、ライブ映像が全画面で表示される。一般的なTVドアホンと同じ挙動だ。ロック解除が必要なスマホと違い、一発で表示されるので利便性が高い。
気になったのは、このライブ映像はすぐにオフになってしまい、そのあと再度呼び出す手段を持たないことだ。さらにオフになった時点でドアベルはまだ青いLEDが回転しているなど、挙動がふぞろいなのも気になる。またスマホアプリを使ったモーション検知でも触れたように、まれに20数秒表示が遅れるケースがあるのも気になるところだ。
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