1万円ちょっとでワンランク上のビデオ会議を実現! 「JBL Quantum Stream」を試す(1/4 ページ)
JBLから、USBマイク「JBL Quantum Stream」が発売された。ゲーミング用と位置づけられ、ゲームプレイや配信時に役立つ本製品だが、ビデオ会議やオンライン学習でも重宝する。実機を試してみた。
コロナ禍で本格的に普及したビデオ(Web)会議。自宅あるいは会社の会議ブースなどに居ながらにして、ZoomやMicrosoft Teamsといったツールを使って、みんなとコミュニケーションを取りながら、仕事をするのが当たり前になった人も多いだろう。
このビデオ会議はとても便利なのだが、その際に気になるのが、相手が発する音声だ。ミーティング時はノートPC内蔵のマイクだったり、ヘッドセットのマイクやイヤフォンに付属するマイクだったりを使うケースも多いと思うが、聞き取りにくかったり、ポツポツとノイズが入っていたりして、聞きづらい場合が多い。
しかし逆に考えると、他の参加者の声が聞き取りにくいということは、自分の声ももしかしたら聞き取りにくいのかもしれない。自分の声がどのように届けられているのかを気にしている人は、どれくらいいるだろうか。
このような時にお勧めするのが、ヘッドセットやイヤフォンに付属するタイプではない、音声専用のマイクを使うことだ。こういったマイクは音声を伝えることに特化しているため、声をクリアに拾ってくれる。何を言っているのかをはっきりと伝えられるし、自分のプレゼンテーションでも声に関する不安や不満は解消できるはずだ。
ハーマンインターナショナルから発売されている「JBL Quantum Stream」(クオンタム・ストリーム)は、ビデオ会議からゲーム配信まで幅広く使えるUSB接続のコンデンサーマイクだ。価格も直販で税込み1万1000円と求めやすく、それほど複雑な操作をしなくても買ったその日から簡単に使える。今回は同社初となるゲーミングマイクである、JBL Quantum Streamについて見ていこう。
小型で使いやすいUSB接続のコンデンサーマイク
JBL Quantum Streamの内部には、直径14mmのコンデンサーマイクモジュールがそれぞれ1基ずつ内蔵されており、合計2個のモジュールが使われている。「単一指向性」ではマイク正面180度の音を、「無指向性」では背面も含む周囲360度の音を拾ってくれる形だ。このため、マイクを切り替えることによる音質劣化がないとうたう。単一指向性と無指向性は、本体に用意されているボリュームダイヤルを約2秒長押しすることで切り替えられる。
コンデンサーマイクは、空気振動で変化する電極間の静電容量変化を電気信号に変えて音声として入力するので、低域から高域まで収音可能な周波数帯域が広く、かなり細かい音まで拾ってくれる。レンジの広い、バランスの取れた音を取り込めるが、その広さゆえ周囲の環境音まで吸音してしまうのが欠点だ。
JBL Quantum Streamのマイクモジュールには、特に低音域周波数帯が起因となるノイズを吸収し、サウンドを変化させることなく、最適なオーディオストリーミングを実現する衝撃吸収設計のショックマウント構造を採用しており、音をクリアに伝えることができるという。
マイクのサンプリングレートは44.1kHz/48kHz/96kHz、ビットレートは16bit/24bitで、周波数特性は20Hz~20kHz、感度は-37±3dB、最大音圧レベルは110dBというスペックを備える。
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