Microsoft 365やTeamsをメタバース空間で利用可能に? 「足付きアバター」は難しい? 「Meta Connect 2022」基調講演で分かったこと(2/3 ページ)
Metaがメタバースに関するバーチャルイベントを開催した。目玉は新型の「Meta Quest Pro」なのだが、それ以外にも注目すべき発表もあった。マーク・ザッカーバーグCEOらが登壇した基調講演の発表内容をチェックしてみよう。
MR(複合現実)が“現実”に
Quest 2の前面にはカメラが搭載されており、これを通して装着中も前方の様子を確認できた。これはQuest Proも同様だが、Quest 2と比べると解像度(画素数)が約4倍となり、フルカラーのビデオパススルーにも対応した。これにより、仮想的なマテリアルをリアルな空間に表示しやすくなったという。
ビデオパススルーの効果だが、例えば、目の前にあるリアルな物体にアニメーションのような効果を与えるということだけでなく、「Meta Magic Rooms」(後日リリース予定)を使うと、オンラインミーティング時にアバターになった自分の仕事仲間を、現実世界の自分の部屋に“招き入れる”ことも可能になる。
もちろん、リアルの手元にある紙にメモを取ったり、落ちたペンを拾ったり、ドリンクをつかんで飲んだりといったことを、ヘッドセットを外すことなく行える。つまり、VR空間で進む会議から抜けることなく、現実世界にも“アクセス”できるのだ。
Quest Proには「Inward-Camera(内向きカメラ)」も搭載されており、「Movement SDK」を通して装着者の表情をリアルタイムで追跡できる。これにより、自分の表情をアバターに反映することも可能となる。
非言語的な要素も含めたコミュニケーションができるようになり、よりリアルとバーチャルの隔たりが小さくなるという。
Questのプロダクトチームを率いるアンジェラ・チャンしは「物理的な世界からバーチャルへと、シームレスに移行できるようにしたかった」と語る。そしてザッカーバーグCEOは「現実世界と仮想世界を融合させられるのがQuest Proだ。メタバースを構築する道における、重要なマイルストーンになるだろう」と力強く宣言した。
Quest Proの税込み想定価格は22万6800円からとなる。既に予約の受け付けを開始しており、10月26日に発売される予定だ。
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