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VESA、新規格「DisplayPort 2.1」を発表 USB Type-CとUSB4との整合性をアップ
映像技術の標準化団体であるVESAが、DisplayPort規格の最新バージョンとなる「DisplayPort 2.1」を発表した。既存のDisplayPort 2.0対応ケーブルはDisplayPort 2.1でも流用可能だ。
VESA(Video Electronics Standards Association)は10月17日(現地時間)、映像および音声伝送の新規格「DisplayPort 2.1」を発表した。
DisplayPort 2.1は、USB Type-CとUSB4との整合性を高め、両対応のPHYチップを設計しやすくするのが主眼で、最大データ転送速度は80Gbpsのままだ。新たに追加された帯域管理機能により、映像伝送をしながら他のUSBデバイスへのデータ通信がスムーズに行えるという。
これに併せて、これまでオプション扱いだった映像信号の視覚的損失を抑えつつデータを圧縮伝送する「Display Stream Compression」(DSC)や、映像フレームの更新部分のみを伝送する「Panel Replay」のサポートが必須となった。DSCではDisplayPortの伝送帯域幅を67%以上、Panel ReplayではDisplayPortトンネリングパケットの伝送帯域幅を99%以上削減できるとのことだ。
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DisplayPort UHBR(Ultra-High Bit Rate)に対応するDP40/DP80 UHBRケーブル。DP40は最大40Gbps(10Gbps/4レーン)、DP80は最大80Gbps(20Gbps/4レーン)のスループットに対応する
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