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Ryzen 7 6800Uでゲームもサクサク! 天空が「GPD WIN 4」の仮予約を開始 2023年春発売 実機をチェック!

天空がポータブルゲーミングPC「GPD WIN 4」の取り扱いを決定した。現時点では2023年4~5月の発売を予定しており、発売に先駆けた先行予約(仮予約)の受付を行っている。

 天空は2023年春、中国Shenzhen GPD Technology(GPD)製モバイルPC「GPD WIN 4」の販売を開始する。現時点での販売価格は未定だが、同社が運営するWeb通販サイト「GPDダイレクト」において前金制(1000円)で仮予約を受け付けている。


天空がGPD WIN 4の取り扱いを決定した

GPD WIN 4の概要

 GPD WIN 4は「GPD WIN」の第4世代モデルで、現在はクラウドファンディングサイト「Indiegogo」でGPDによる先行販売が行われている。

 天空は正規代理店としてGPD製PCの販売を行っており、今回予約を受け付けるのは天空によるサポートが付帯するモデルとなる。先述の先行販売分は2023年3月の出荷を予定しており、天空の販売分はそれに続く形で4~5月に発売される見通しだ。

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今までGPDが開発してきた小型ノートPCたち。GPD WIN 4は、その10製品目という位置付けとなる。

 APU(GPU統合型CPU)は、先に発売された「GPD WIN Max 2」と同じRyzen 7 6800U(2.7GHz~4.7GHz、8コア16スレッド)を搭載する。このAPUに統合されたGPU「Radeon 680M」はフルHD(1920×1080ピクセル)描画のゲームであれば、設定次第で快適に楽しめるスペックを有している。

 メインメモリはLPDDR5-6800規格で、容量はモデルによって16GBまたは32GBを備える。ストレージはPCI Express接続のSSDで、モデルによってPCI Express 3.0接続の512GB、1TBまたはPCI Express 4.0接続の2TBのいずれかを搭載する。OSはWindows 11 Homeをプリインストールするが、Valveが開発した「Steam OS」の稼働もサポートする。


APUはRyzen 7 6800Uを搭載している。ユーザーが作成したツールを利用すればオーバークロック稼働も可能だという

タイトルや設定にもよるが、フルHDでも思った以上に快適なゲームプレイを楽しめる

 ディスプレイはタッチ操作対応の約6型液晶で、Corning製の「Gorilla Glass 5」で保護されている。最大解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、最大リフレッシュレートは60Hzとなる。HD(1280×720ピクセル)表示になった際もキレイに映像を見られる画面サイズと解像度を採用したという。

 ディスプレイの下部には、米国英語(US)配列の物理キーボードが装備されている。先代の「GPD WIN 3」ではタッチセンサー式だったが、今回は“しっかりと”押し込めるボタン式となっている。LEDバックライトも備えているので、暗所でもキーの位置を把握しやすい。


ディスプレイのサイズは、HD解像度のゲーム映像をキレイに楽しめることも意識して決めたという

ディスプレイは必要十分な明るさを確保し、視認性も高い

 本体の左右にはジョイパッドを備えている。ジョイスティックはALPS(アルプスアルパイン)製を左右に搭載するが、先代とは異なり「方向ボタンの上+ABXYボタンの下」に配置している。ジョイスティックはスイッチを操作するとポインティングデバイス(マウス)としても利用可能だ。

 方向ボタンの下部にはWindows Hello対応の指紋センサーを、右ジョイスティックの下部には光学式フィンガーナビゲーション(ポインティングデバイス)を備えている。先述の通り、ジョイスティックもポインティングデバイスとして利用できるが、「独立したポインティングデバイスが欲しい」という要望を受けて、フィンガーナビゲーションも搭載したという。

 本体にはジャイロセンサー(6軸)と振動フィードバック用のモーター(2基)も搭載している。


ジョイパッドは細かい改良を施し、より使いやすくなった

左側のジョイパッドには指紋センサーを備える

右側のジョイパッドには光学式フィンガーナビゲーションを搭載する

 ポート類は、本体上部にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.2 Gen 2 Type-A端子とUSB4端子を、下部にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子を、左側面にmicroSDメモリーカードリーダーを備えている。

 USB4端子とUSB 3.2 Type-C端子は、USB PD(Power Delivery)による電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。USB4端子はThunderbolt 3規格に準拠するGPUボックスの接続にも対応しており、天空ではNVIDIA製GPU(グラフィックスカード)の接続を推奨している。

 USB 3.2 Type-C端子はGPD純正のドッキングステーションと「4G LTEモジュール」の接続をサポートする。GPD WIN 4専用のドッキングステーションの発売も予定しているが、先代のGPD WIN 3用のドッキングステーションも流用することも可能だ。

 ワイヤレス通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.2に対応する。別売の4G LTEモジュールを装着すれば、LTEまたはW-CDMAによるモバイル通信にも対応する(SIMカードはnanoサイズ)。


本体上部。USB4端子には外付けGPUボックスを取り付けられる

本体下部。USB 3.2 Type-C端子はドッキングステーションや4G LTEモジュールの取り付けにも利用する

本体左側面にはmicroSDメモリーカードリーダーとジョイスティックのモード切り替えスイッチを備える

背面には大きめの吸気口がある(排気は上部から行われる)

 本体のサイズは約220(幅)×92(高さ)×28(厚さ)mmで、重量は約600gとなる。


Steam Deckよりコンパクトかつ軽量であることをアピールしている

ラインアップ

 本体のカラーはピュアホワイトとマットブラックの2種類で、メモリとストレージの容量は以下の構成を用意している。なお、括弧内の価格はGPDが提示している想定価格を日本円換算した上で消費税を加算したもので、冒頭で示した通り販売価格は確定していない

  • 16GB/512GB(14~15万円)
  • 16GB/1TB(15~16万円)
  • 32GB/1TB(16~18万円)
  • 32GB/2TB(19~20万円)

 現在の予約は「仮予約」で、前金として1000円を支払う必要がある。この前金は、正式予約を行うとその代金の一部に充当される。


予定ラインアップ

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