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3090 Tiより高速な「GeForce RTX 4070 Ti」突如登場 発売中止の「GeForce RTX 4080(12GB)」を“リネーム”CES 2023

NVIDIAが発売を中止した「GeForce RTX 4080(12GB)」が、「GeForce RTX 4070 Ti」として“復活”を果たすことになった。想定価格は発売中止前から100ドル値下げされているが、スペックはそのままとなっており、わずかだが手頃感が増している。

 NVIDIAは1月3日(米国太平洋時間)、新型GPU「GeForce RTX 4070 Ti」を発表した。同GPUを搭載するグラフィックスカードは、パートナー企業を通して順次発売される。米国では1月5日から販売を開始する予定で、想定販売価格は799ドル(約10万5000円)からとなる。


GeForce RTX 4070 Tiはパートナー企業が設計したグラフィックスカードに搭載される。自社設計グラフィックスカード(Founders Edition)は存在しない

GeForce RTX 4070 Tiの概要

 GeForce RTX 4070 Tiは、NVIDIAが2021年9月21日に登場を発表し、同年10月14日に発売の中止を発表した「GeForce RTX 4080」の12GB版の商品名称を変更したものである。

名称を変更したことと、想定ベースの販売価格が100ドル値下げされたこと以外は、以下の通り発表当時のスペックを据え置いている。

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  • GPUコアアーキテクチャ:Ada Lovelace
  • CUDAコア:7680基
  • 稼働クロック:2.31GHz~2.61GHz
  • グラフィックスメモリ:12GB(GDDR6X/192bit)
  • 外部映像出力:HDMI×1+DisplayPort×3
  • 消費電力:285W(GPU補助電源:8ピン×2相当)

 同社によると、GeForce RTX 4070 Tiは先代のハイエンドGPU「GeForce RTX 3090 Ti」と比較して165W少ない消費電力で平均1.8倍のパフォーマンスを発揮できるという。


主要なゲームタイトルにおけるGeForce RTX 3090 TiとGeForce RTX 4070 Tiの比較。特に負荷の大きいゲームではGeForce RTX 4070 Tiの優位性が高まる傾向にあるようだ

パフォーマンス(フレームレート)の比較を平均すると、約1.8倍向上するという

GeForce RTX 4070 Tiの定格消費電力は285Wと、GeForce RTX 3090 Ti(450W)と比べて165W削減されている

先代の一部モデルは継続販売

 GeForce RTX 4070 Tiの発売後も、以下の旧世代製品(GeForce RTX 30シリーズ)を搭載するグラフィックスカードの販売は継続される。

  • GeForce RTX 3080
  • GeForce RTX 3070
  • GeForce RTX 3060

GeForce RTX 30シリーズの一部製品は継続販売される。GeForce RTX 3060は329ドル(約4万3000円)からと、かなり手頃になった印象もある

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