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NVIDIAが「GeForce RTX 4080(12GB版)」の発売を中止 16GB版は予定通り発売:混乱を避けるため
NVIDIAが、新型GPU「GeForce RTX 4080」を搭載するグラフィックスカードのうち、グラフィックスメモリが12GBの構成の発売を中止すると発表した。同じ名称でスペックの異なる16GB版が存在することによる混乱を避けるための措置で、16GB版は予定通り11月16日に発売されるという。
NVIDIAは10月14日(米国太平洋夏時間)、新型GPU「GeForce RTX 4080」を搭載するグラフィックスカードのうち、グラフィックスメモリが12GBとなるモデルの発売を中止することを発表した。同じ名前で2種類の仕様が存在することによる混乱を避けるための措置で、グラフィックスメモリが16GBの構成は米国で11月16日に発売される。
9月21日(米国太平洋夏時間)に発表されたGeForce RTX 4080には、「12GB版」と「16GB版」が存在した。両者はグラフィックスメモリの容量だけでなく、以下の通りGPU自体の仕様にも違いがある。
- 12GBモデル
- CUDAコア:7680基
- 稼働クロック:2.31GHz〜2.6s1GHz
- グラフィックスメモリ:12GB(GDDR6X/192bit)
- 外部映像出力:HDMI×1+DisplayPort×3
- 消費電力:285W(GPU補助電源:8ピン×2相当)
- 16GBモデル
- CUDAコア:9728基
- 稼働クロック:2.21GHz〜2.51GHz
- グラフィックスメモリ:16GB(GDDR6X/256bit)
- 外部映像出力:HDMI×1+DisplayPort×3
- 消費電力:320W(GPU補助電源:8ピン×3相当)
同じ名前にも関わらず意外と仕様が異なるため、発表後SNSなどでは「紛らわしい」という趣旨の反応も多く見られた。今回のNVIDIAの判断は、このような声に応えたものであると思われる。
12GB版は名称を変えて発売?
なお、NVIDIAは発売中止となった12GB版について「素晴らしいグラフィックスカード(GPU)だが、付けた名前が良くなかった」としているため、今後“改名”した上で再登場する可能性も否定できない。
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