ハイブリッド会議に“公平性”を――Jabraが新型スピーカーフォン「Jabra Speak2シリーズ」を日本で世界初公開した理由:3月発売予定(1/2 ページ)
GN AudioのJabraブランドから、新型のスピーカーフォンがグローバル発表された。グローバル発表の場に日本が選ばれたのはなぜなのだろうか。発表会の様子をお伝えする。
GNオーディオジャパンは2月28日、新型スピーカーフォン「Jabra Speak2シリーズ」を3月から日本で販売することを発表した。税別の直販価格は2万2000円からとなっている。
Jabraといえば、デンマークに本拠を構えるGN Audioのヘッドセット/スピーカフォンブランドで、音質の良さには定評がある。Jabra Speak2シリーズは、そんな同ブランドのスピーカーフォン「Jabra Speakシリーズ」の後継製品で、日本が世界初披露の場に選ばれたのだという。
2世代目は何が変わったのか。そしてなぜ、世界で最初の発表会を日本で実施することになったのだろうか。発表会を取材した。
発表会では、左からGNオーディオジャパンの加藤昭彦氏(シニア ソリューション エンジニア)、GN Groupのカラム・マクドゥーガル氏(グローバル・マーケティング シニア・バイス・プレジデント)とGNオーディオジャパンの安藤靖社長が登壇した
ニーズに合わせて3機種を展開
Jabra Speak2シリーズは「Jabra Speak2 40」「Jabra Speak2 55」「Jabra Speak2 75」の3モデル展開となる。エントリーの40は有線接続のみ、中間の55は40にBluetooth接続機能を追加したモデル、そして75は65mm口径の全音域対応スピーカーを備え、Bluetoothに加えて専用USBドングルによる無線接続にも対応する最上位モデルという位置付けだ。それぞれの税別直販価格は以下の通りとなる。
- Jabra Speak2 40:2万2000円
- Jabra Speak2 55:2万5000円
- Jabra Speak2 75:4万8000円(専用USBドングル付きは5万3500円)
3モデル共通の機能として、4基のビームフォーミングマイクに対する「ノイズキャンセレーション」、双方向での会話を可能にする「フルデュプレックス」、相手に伝える音量を平準化する「ボイスレベルノーマライゼーション」、相手にクリアな声を伝える「エコー&ノイズキャンセレーション」を備えている。また、持ち運びに便利な「フェルトポーチ」、巻き取り式の「USB Type-Cケーブル(USB Type-A変換アダプター付き)」が付属し、IP64等級の防じん/耐水性能、Android端末との高速ペアリング機能(Google Fast Pair)に対応するのも共通だ。
ここからは、各モデルの特徴を簡単に紹介していく。
Jabra Speak2 40/55
Jabra Speak2 40とJabra Speak2 55の違いは、Bluetooth接続機能と充電式バッテリーの有無の2点だけで、他のスペックは同一だ。
マイクの集音範囲は最大2.3mで、フルレンジの50mmスピーカーを1基内蔵している。音楽再生も可能だ。ボディーには約50%のサステナブル素材を使用している。
Jabra Speak2 55はBluetooth 5.1に対応し、内蔵バッテリーを使ってワイヤレス運用もできる。駆動時間は最長12時間だ。本体重量は約280gとなる。
一方、Jabra Speak2 40は有線接続のみサポートしており、バッテリーを備えない。本体はその分軽量で、約245gとなる。3モデルの中で一番軽い。「ワイヤレス機能を省いているのか……」と思うかもしれないが、企業によっては、セキュリティ上の観点からPCやタブレットでのBluetooth機能の利用を禁じている場合もある。そのような企業では、あえて40を選んだ方が良さそうである。
Jabra Speak 75
シリーズの最上位モデルであるJabra Speak 75は、先に紹介した2モデルよりもハイスペックとなっている。
マイクの集音範囲は最大2.5mで、エコー&ノイズキャンセレーションに加えて「残響除去」にも対応している。本体上部にあるLEDリングは、Jabraのスピーカーフォンとしては初搭載となる「マイク品質インジケーター」である。緑と赤の色で、話者の声を適切にピックアップできているかを可視化できる。
ボイスレベルノーマライゼーションも搭載しているため、声の小さい人でも自然体で会議に臨むことができるという。
スピーカーは65mm口径と他モデルよりもさらに大きく、Bluetooth/ワイヤレス接続時は150~7000Hzと比較的再生レンジが広いが、USB接続時は上限レンジが1万6000Hzとなる。気軽に使う時はBluetooth/ワイヤレス接続、より高音質に使いたい場合はUSB接続と使い分けるといいだろう。
ボディーはアルミニウム製で、その上部はファブリック素材で覆われている。本体の約33%にサステナブルな素材を使っているとのことだ。
Bluetooth接続はBluetooth 5.2に準拠しており、Google Fast Pairに加えて、Windows 10/11における高速ペアリング(Microsoft Swift Pair)にも対応する。内蔵バッテリーによる駆動時間は最大32時間となる。重量は約466gだ。
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