スリムゲーミングPCもここまで来た！　ASUS「ROG Zephyrus M16 GU604」を試して分かったこと（1/5 ページ）

　ASUS JAPANの「ROG Zephyrus M16」（GU604）は、スリムなボディーにハイスペックなパーツを凝縮したプレミアムな16型ゲーミングノートPCだ。

　今回発表された2023年の最新モデルは2モデルの展開となる。上位モデルの「GU604VY-I9R4090」は、コントラスト表現に優れた16型のミニLED液晶ディスプレイに、Intel最新のCore i9-13900H、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載する豪華な仕様となった。

　さらに、14型の「ROG Zephyrus G14」シリーズでおなじみの「AniMe Matrix」の演出も16型としては初めて導入されている。評価機を入手したのでレビューしよう。

ビルドクオリティーの高いボディー

　スリムなボディーはビルドクオリティーの高さが際立つ。密度の高さを感じさせる硬質さがあり、それでいて手触りはマイルドで、皮脂なども付きにくい。高級な石のような、さりげなく高い質感、高級感をたたえる仕上がりとなっている。

　ボディーサイズは、約355（幅）×246（奥行き）×21.1～22.9（厚さ）mmで、重量は約2.3kgとなる。バッテリー容量は90Whで、公称駆動時間は約6.6時間（JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0）と短めだ。ハイスペックなパーツで構成されているのに加え、非常に明るいミニLED液晶ディスプレイを搭載しているため、その影響もあるだろう。

　標準添付のACアダプター（280W仕様）はかなり大型で、重量が800g近くある。これを持ち運ぶのは厳しいが、本製品は別途USB Power Delivery（PD）に対応するUSB Type-C（Thunderbolt 4／USB 3.2 Gen 2）ポートを備えているため、USB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーなどを利用できる。

1711個のLED発光システム「新AniMe Matrix」を内蔵

　液晶ディスプレイの天面に、独自のビジュアル演出「AniMe Matrix」を備える。トップカバーに多数のLEDを内蔵し、アニメーションやテキストをドットイメージで表現できるギミックだ。

　ROG Zephyrus G14シリーズではおなじみだが、16型では初搭載となる。LEDの数も1449個から1711個へと増え、表現力が増している。

　表示する内容は、プリインストールの「Armoury Crate」ユーティリティーで設定可能だ。アニメーションやテキストを表示できる「アニメーション」、再生中のオーディオのイコライザーやトラック名を表示する「オーディオ」、バッテリー残量や時計、日付などを表示する「システム」の3つのモードに加え、バーチャルペットを表示させて楽しむこともできる。

　続いて、注目のミニLED液晶ディスプレイを見ていこう。