スリムゲーミングPCもここまで来た! ASUS「ROG Zephyrus M16 GU604」を試して分かったこと(2/5 ページ)
ASUS JAPANのゲーミングノートPC「ROG」シリーズで、高い性能と遊び心を兼ね備えたシリーズが「ROG Zephyrus M16 GU604」だ。同シリーズの上位モデルを細かくチェックした。
強烈に明るく鮮やかなミニLED液晶ディスプレイ
ディスプレイには「ROG NEBULA HDR」と呼ばれるハイスペックな16型ミニLED液晶を搭載している。アスペクト比は16:10で、画面解像度は2560×1600ピクセルだ。
ミニLED液晶ディスプレイとは、極小サイズのLEDを細かいゾーン単位でバックライトに利用し、ゾーンごとに輝度制御(ローカルディミング)を行うことで、一般の液晶ディスプレイが苦手な高度なコントラスト表現を可能にしたものだ。
本製品は1024ゾーンのローカルディミング制御に対応し、コントラスト比は10万:1、最大輝度は1100ニト、DCI-P3 100%の広色域をカバーする。VESAが定めるHDR向けディスプレイの基準の中でも上位の「DisplayHDR 1000」に準拠するなど、ノートPCとしては異例のハイスペックな内容となっている。Dolby Vision、カラーサイエンス大手のPANTONEによる色再現性の認証も取得済みだ。
実際に見ても画面は非常に明るく、80%程度の明るさでもまぶしいくらいである。先日レビューした最大輝度500ニトの「ROG Strix SCAR 18(2023)」と比べても明らかに明るく、1100ニトという高輝度も納得だ。
さらに、リフレッシュレートは通常の4倍となる240Hz、応答速度も3msと高速で残像感皆無の滑らかな表示が行える。FPSや格闘タイトルなど、一瞬の動きや反応の見極めが勝負を分けるゲームも有利な条件でプレイできる。
リフレッシュレートをフレームレートに合わせるディスプレイ同期技術「G-SYNC」にも対応しており、リフレッシュレートとフレームレートのギャップが原因で起きるテアリング(画面の乱れ)や、スタッタリング(カクつき)を抑えられる。
16型のミニLED液晶ディスプレイを搭載し、明るく鮮やかな表示が印象的だ。表示解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比16:10)で、映り込みのないノングレア仕様となっている。輝度は1100ニトと非常に明るく、色域はDCI-P3で100%をカバーする
第13世代Core i9にRTX 4090 Laptopと妥協なしのハイスペック
搭載するCPUはIntel Core i9-13900Hで、1月に発表されたばかりのノートPC向けの第13世代Coreプロセッサだ。PBP 45WのHシリーズの中では上位のモデルとなる。
GPUは、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop(グラフィックスメモリは16GB)だ。こちらも1月に発表されたばかりのゲーミングノートPC向けで最高峰となるGPUを、いち早く搭載している。
メモリはDDR5-4800を32GB、ストレージはPCI Express 4.0 x4対応の高速SSDを2TB装備する。妥協のないハイスペックをスリムなボディーに詰め込んでいる。
最大グラフィックスパワー145W! Optimus解除も可能
薄型ボディーで高い性能を発揮させるため、トリプルファンの大規模な冷却システム(Frost forceテクノロジー)を搭載する。熱伝導率に優れた液体金属グリス、330枚ものフィンを備えた全銅製の大型ヒートシンク「Pulsarヒートシンク」、特殊形状のフィンで乱気流を減らし、エアフロー効率を最適化した「Arc Flowファン」といった最先端の技術が導入されている。
プリインストールのArmoury Crateユーティリティーでは、「Turbo」「パフォーマンス」「サイレント」と3種類の動作モードを選べる。Turbo時の最大TGPが145W、CPUとGPU同時負荷状態ではCPU 40W+CPU 120Wでの動作が可能になっているという。
また、Armoury Crateの「GPUモード」を「Ultimate」にすると、GPUのパフォーマンスをさらに向上できる。通常は「NVIDIA Advanced Optimus」により、利用するアプリケーションごとにRTX 4090 LaptopとCPU内蔵GPU(Intel UHD Graphics)を切り替えることで電力効率を最適化するが、GPUモードをUltimateにした場合は、Optimusが解除されて常にNVIDIA GPUが利用される。
そのぶん消費電力は上昇するが、GPUをスイッチするロスがなくなるため、ゲームや設定によってはさらなる性能の向上が見込める。
通常は「NVIDIA Advanced Optimus」によってCPU内蔵GPUとNVIDIA GPUが最適に切り替えられるが、GPUモードを「Ultimate」にするとOptimusが解除され、GPUとディスプレイが直結される。内蔵GPUが使われないため消費電力が増えるが、パフォーマンスは向上する
続いて、インタフェースやキーボード回りをチェックする。
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