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モバイル向け「第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)」登場 新型エントリーCPUや一般デスクトップ向けCPUも追加CES 2023(1/5 ページ)

Intelがハイエンドデスクトップ向けを先行発表していた「第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)」。その追加ラインアップが発表された。合わせて、エントリー向けの新型CPUも発表されている。【更新】

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 Intelは1月3日(米国太平洋時間)、第13世代Coreプロセッサの追加ラインアップを発表した。モバイル(ノートPC)向けの製品が新たに登場する他、デスクトップ向けの製品が多数追加される。搭載製品は今後順次登場する予定だ。

【更新:1月4日11時】Intel提供の資料に更新があったため、一部画像を差し替えました

新プロセッサたち
第13世代Coreプロセッサ(Raptor Lake)がいよいよ“フルラインアップ”に!

第13世代Coreプロセッサの概要(おさらい)

 第13世代Coreプロセッサは「Raptor Lake(ラプターレイク)」という開発コード名で開発が進められてきた新型CPUで、第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)を改良したものとなる。主な改良ポイントは以下の通りだ。

  • パフォーマンスコア(Pコア)の最大クロックの向上
  • 高効率コア(Eコア)の基数の増加(最大8コア→最大16コア)
  • L2キャッシュとL3キャッシュ(Intel Smart Cache)の増量
  • より高速なDDR5メモリのサポート(一部モデル)

モバイル向けプロセッサでは「次世代の先取り」も(一部PC限定)

 今回登場するモバイル向けプロセッサを搭載するノートPCのうち、一部のモデルには外部VPU(Vision Processing Unit:AIアクセラレーター)として「Movidius VPU for Laptops」が搭載される。

 このVPUを搭載するマシンでは、Webカメラにおける高品質な「背景のブレ」「視線」「フレーミング」の補正など、AI(人工知能)を使った処理の一部をCPU/GPUを介さずに行える。VPUはWindowsの設定画面から有効/無効を切り替えることが可能だ。

 なお、VPUは第13世代Coreプロセッサのさらに次世代となる「Meteor Lake(メテオレイク:開発コード名)」では内蔵される予定となっている。ある意味で「未来を先取り」した新機能ともいえる。

VPU搭載
Meteor Lakeの“先取り”を兼ねて、一部のノートPCにはMobidius VPU for Laptopsが搭載される。一応「開発者とアーリーアダプター向け」の選択肢という位置付けのようである

Evoプラットフォームも一部改訂

 ノートPC向けの認定プログラム「Intel Evoプラットフォーム」も一部が改訂される。第13世代Coreプロセッサでは、第12世代での認定要件に加えてIntel Unison」のサポートが必須となる。

Evoのアップデート
第13世代CoreプロセッサにおけるEvoプラットフォームの認証では、Intel Unisonのサポートが求められるようになった(筆者が画像の一部を加工している)
要件
他のEvoプラットフォーム認定要件は第12世代とおおむね同様だが、先述のMovidius VPU for Laptopsがオプション要件になっていることなど、一部に変更が見られる。地味に重要なのは、Intel Arc Graphicsだけでなくサードパーティー製の独立GPUを搭載しても認定を取れるようになった点である
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