レビュー

AMDとNVIDIAの最強CPU/GPUを搭載! モンスター級の2画面ノートPC「ROG Zephyrus Duo 16 GX650PY」の魅力を堪能する Intel CPUモデルとの比較もあり(2/5 ページ)

ASUS JAPANから、2画面ノートPCの新モデル「ROG Zephyrus Duo 16(2023)」が登場した。最新モデルでは何が変わり、何が変わらなかったのか。さまざまな角度から検証してみよう。

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プレミアムモデルとしてスキのない装備

 ボディーのサイズは、約355(幅)×265.9(奥行き)×30(高さ)mm、重量は約2.69kgだ。

 バッテリー容量は90Whで、公称の駆動時間は約4.5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)となる。合計で30型の2画面に加えて、モンスタークラスの基本スペックを搭載するだけに駆動時間が短いのは仕方がないところだろう。

 標準で付属するACアダプターも330Wと大出力で、かなり大型なため重量も1kg以上ある。これを持ち運ぶのは厳しいが、本製品は別途USB PD(Power Delivery)に対応するType-C(USB 3.2 Gen 2)ポートを備えているため、USB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーなどを利用できる。

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 通信機能も、2.5GBASE-T対応の有線LANとWi-Fi 6E対応の無線LAN、そしてBluetooth 5.1を標準で装備する。画面上部には約207万画素のWebカメラと、Windows Hello対応顔認証カメラ、アレイマイクを内蔵しており、プレミアムモデルとしてスキのない内容だ。


ボディーサイズは、約355(幅)×265.9(奥行き)×30(高さ)mm、重量は約2.69kgと16型ゲーミングノートPCとしてはややヘビーだ。実測では2.63kgと公称値をやや下回った

ACアダプターの出力は330W、ケーブル込みの実測重量は約1133gだった。容量90Whのバッテリーは公称の駆動時間が約4.5時間と短めだ

前面部はフラットで、中央部分にくぼみを備え、液晶ディスプレイを開けやすくなっている

背面は排気口があり、中央部分に端子類をまとめている。有線LAN端子は、一般的な1000BASE-Tよりも2.5倍高速(理論値)な2.5GBASE-Tに対応する。HDMI出力端子とUSB Type-A(USB 3.2 Gen 2)端子もある

左側面には、手前側からヘッドフォン/ヘッドセット端子、microSDメモリーカードスロット、USB Type-C(USB 3.2 Gen 2、DisplayPort Alternate Mode/USB PD対応)、USB Type-A(USB 3.2 Gen 2)、DC入力(ACアダプター)の各端子が並ぶ

右側面にUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2、DisplayPort Alternate Mode対応)端子のみがある。こちらはUSB PDには非対応だ

液晶ディスプレイ上部に約207万画素のWebカメラと顔認証用IRカメラ、アレイマイクを内蔵する。従来モデルは約92万画素だったので、新モデルで強化された部分だ

底面の前面部分に4基、サブ画面内側に2基と合計6基のスピーカーを搭載する。低音の効いたしっかりしたサウンドを楽しめる

マイク/スピーカーは、送信側/受信側の双方向ノイズキャンセリングに対応し、設定はArmoury Crateで行う

AMDのノートPC向け最高峰のRyzen 9 7945HXを搭載

 CPUはAMD最新のRyzen 9 7945HXを搭載する。中途半端なモデルナンバーではあるが、CES 2023で発表されたばかりの最新CPUで、ノートPC向けのAMD Ryzenとしては最高峰に位置するモデルだ。

 IntelのCore i9-13980HXに対抗する存在で、16コア32スレッドで最大周波数は5.4GHz、L3キャッシュ64MB(L2キャッシュとの合計80MB)という、並みのデスクトップPC向けハイエンドCPUをしのぐモンスタークラスの仕様を持つ。

 メモリはDDR5-4800を32GB(16GB×2)で、ストレージはPCI Express 4.0 x4インタフェースのSSDを2TB内蔵する。ゲーミング向けとして文句のない内容だ。


CPUはAMDのRyzen 9 7945HXを採用する。16コア32スレッドで最大周波数5.4GHz、キャッシュもL2とL3合計で80MBとぜいたくなスペックだ

ストレージは、PCI Express 4.0 x4対応のSSDを2TB内蔵する。評価機ではSK hynixの「Platinum P41」というモデルを備えていた

CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0 x4インタフェースのSSDの中でも高速な部類に入るスコアだ

 次に、GPUや特徴的な2画面回りを確かめる。

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