レビュー

AMDとNVIDIAの最強CPU/GPUを搭載! モンスター級の2画面ノートPC「ROG Zephyrus Duo 16 GX650PY」の魅力を堪能する Intel CPUモデルとの比較もあり(5/5 ページ)

ASUS JAPANから、2画面ノートPCの新モデル「ROG Zephyrus Duo 16(2023)」が登場した。最新モデルでは何が変わり、何が変わらなかったのか。さまざまな角度から検証してみよう。

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発熱は気にならず動作モードを上手に活用したい

 動作音については、Turboモードでは少々負荷に敏感な印象で、軽い負荷でもファンの音がすることがあり、高負荷時はかなり大きな音がする。パフォーマンスモードならばだいぶ緩和される。スコアは大きく下がらないため、常用するならば、パフォーマンスモードの方が良さそうだ。サイレントではゲームのパフォーマンスはかなり落ちるが、高負荷時も静音で利用できる。

 発熱については、サブ画面の下あたりが一番熱があるが、キーボードのホームポジションは体温以下だ。本機はパームレスト部分がないので、パームレストの発熱が気になることもない。


システムの動作音の測定結果。室温21度、暗騒音30dB、本体手前から5cmで測定した

FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマークの終了直前に、FLIR ONEで計測したサーモグラフィー(室温21度)。サブ画面の下は50度近くになっているが、WASDキーやホームポジションは体温以下だ

唯一無二の付加価値を備えたプレミアムノートPC

 ASUS JAPANの直販サイト「ASUS Store」での本機の販売価格は税込み65万9000円だ。非常に高価ではあるが、内容からは想定の範囲内といえる。

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 AMD Ryzen 9 7945HXと、NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptopによるハイパフォーマンスに加えて、プレミアムなビジュアル演出、そしてミニLEDバックライトのハイスペックディスプレイを含めた合計30型の2画面をケーブルレスで利用きる付加価値を考えれば、この価格も仕方がないところだろう。

 派手なビジュアルだが、2画面の使い勝手の良さは年々アップしており、実用性は十分だ。本製品の開発で培われたノウハウは、普及モデルにもフィードバックされていくことだろう。

 こうしたフラッグシップクラスの製品はテクノロジーのデモンストレーションとしての役割も強い。本製品はキーボードを英字配列のままリリースしていることもあり、おそらく国内での販売数は少ないと思われる。この価格を出せるのであれば、他人とは違う希少なプレミアムPCをゲットできるチャンスといえる。


「ROG Zephyrus Duo 16」(2023)の主な特徴
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