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ネットワークカメラの屋外配線に最適! 扉や窓を通せるUSBフラットケーブルを試す(2/2 ページ)

ネットワークカメラを利用するにあたり、悩ましいのがカメラへの電源供給をどうするかという問題がある。壁に穴を空けるような工事を避けつつ、お手軽に利用できる方法を模索すべく、USBフラットケーブルを試してみた。

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設置の当たってのポイントは?

 動作確認が終わったら、本製品を実際に扉や窓の隙間に通してみて、問題なく開閉できるかどうかを確認する。頻繁に開閉を行う扉や窓であれば、サッシの形状に合わせて両面テープなどで固定するのもよいだろう。

 設置にあたってのポイントは、本製品をはわせるのは、あくまでも扉や窓を通過する部分だけに限定することだ。本製品はケーブルとしての耐久性は決して高くないので、根元の部分からカメラ側に至るまで、数mにもおよぶケーブル全体を本製品に置き替えるのは好ましくない。

 それゆえ、前後の部分は一般的なUSB延長ケーブルを使い、扉や窓を通過する部分だけ本製品に置き換えるといった具合に、無理のない配線を心がけた方がよいだろう。

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これは引き扉を通じて屋外に配線しているところ

扉を閉めても問題なく給電できる。ただし、扉の重量がかかった状態で押したり引いたりするのはさすがにNGだ

屋外側から見たところ。配線が決まれば、テープなどで固定するとよいだろう。なお今回はアトムテックのネットワークカメラ「ATOM Cam 2」を使用している

本製品はあくまでも扉を通過させる部分だけに採用し、他の部分は耐久性の観点からも通常のUSB延長ケーブルを使うのが望ましい

コネクターがむき出しゆえ防水加工は必須

 なお注意したいのは、本製品は屋外にはわせられるといっても、防水機能があるわけではないことだ。そのため実際の設置にあたっては、コネクター部分を中心に防水加工を施す必要がある。

 筆者の場合、引き出した先がベランダで、雨が直接かかる恐れがなかったため、ケーブル全体をモールに通すだけにとどめたが、必要に応じてモールの先端をエアコンパテでふさいだり、モールを使わずに絶縁テープで巻いたいするなどの対策は必要だろう。何せコネクターを乗せる基板部分がむき出しなので、このあたりは適切に対応したい。


コネクター部分はむき出しなので、ひとまずモールなどで覆うのがベターだろう。3号モールであればコネクターごと収納できる

必要に応じてエアコンパテなどを使って隙間を覆うとよい

製品パッケージ。メーカーはcableccで、複数の事業者が自社ブランドとして取り扱っているようだ。今回はNFHKが扱っている製品を購入した

 いずれにせよ、屋外への設置にあたって本格的な配線工事が必要となると、電気工事士の資格が必要になる場合もあり、その時点であきらめてしまうケースも少なくないはず。扉や窓を通じての手軽な配線を実現できる本製品は、そういった工事を手配する前に、自力で試してみるのはぴったりのアイテムと言えそうだ。

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