「Edifier QD35」はサイバーパンク風のLEDライティングが目を引くLDAC対応の卓上スピーカーだった(3/3 ページ)
こういった“光り物”の機構を持つオーディオ製品は見栄えが優先されて、肝心の音がおろそかになっているのではないかという先入観もある。今回はQD35の実機を試す機会があったので、2万7280円(税込み)の価値があるのか確認してみたい。
満足できる音質か
QD35はAUX、USB接続、Bluetooth接続に対応している。特にBluetoothはLDAC接続も可能なので、Androidデバイスとの相性も良い。さらにハイレゾ対応としてサンプリングレートが44.1kHz、48kHz、96kHzのオーディオソースもサポートしている。
スピーカーユニットは、ツイーター+ウーファーの2ウェイシステムで、出力は25W+15W、再生周波数帯域は60Hz~40kHzとなっている。
音楽を再生してみると、そのサイズからは想像できないほどの豊かな低音に驚かされた。音量を上げると隣人に気を遣うほどだ。それでいて中高音域のボーカルが埋もれずにしっかりバランス良く聞こえてくるのが好印象である。約2.7万円でこの音が出せるのであれば、多くの人は後悔しないはずだ。
プリセットのイコライザーとして、音楽、映画、ゲーム、カスタムEQモードをノブで切り替えられる。実際に切り替えてみたところ、音楽、映画、ゲームに関してあまり大きな違いを感じられなかったのが正直なところだ。
一方で、アプリで細かく調整できるカスタムEQに関しては音の変化を容易に感じられる。低音をもっと響かせたいか、ボーカルを強調させたいか、自身の好みで調整すれば、音はもっと満足できるものになる。ぜひカスタムEQを積極的に使うべきだ。
最後に書き加えるとしたら、QD35はモノラルスピーカーであることに変わりはなく、ステレオ感はないということだ。PCデスクに置いてPCスピーカーとして使ってもいいが、部屋の片隅に設置して、部屋のどこにいても安定して良い音が聞こえるという用途に適している。
音を出すだけではない便利機能も
本体の左側面にはUSB Type-CとUSB Type-Aのポートが1つずつ配置されている。高効率を追い求める最近の充電器でトレンドになっている素材の「窒化ガリウム(GaN)」技術を活用しており、最大で計35Wの充電が可能だ。
少々気になったのは背面の接続ポートにケーブル類を挿すと、少々スペースを要することだ。なるべく壁際に寄せて設置したい場合に困った。
“一目ぼれ”でも後悔することはない
QD35は派手に光るからといって音に抜かりはない。見た目を気に入ったのであれば、この製品を手にして後悔することは無いだろう。9月11日までの期間限定で、20%オフとなるクーポンも商品ページで配布されている。関心があるなら試してみてはいかがだろうか
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