ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」(1/2 ページ)
アイロボットジャパンが、新型ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する新型空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」を発表した。発表に合わせて、iRobot会長兼CEOのコリン・アングル氏らが姿を見せた。ここでは、ごみの吸引も水拭きも1台で済むルンバ コンボ j9+、完全密閉できれいな空気を届けるKlaara p7 Proを解説する。
アイロボットジャパンは9月12日、ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」を発表した。アイロボット公式オンラインストア価格はルンバ コンボ j9+が19万9800円(税込み、以下同)、Klaara p7 Proが16万9800円だ。発売日はルンバ コンボ j9+が20日、Klaara p7 Proが10月20日となっている。
同日に行われた製品発表会には、iRobot会長兼CEOのコリン・アングル氏、アイロボットジャパンの挽野元社長と、同社で新規事業開発を行う執行役員の山田毅氏が登壇し、製品の説明を行った。
ごみの吸引も水拭きもこれ1台 ルンバ コンボ j9+
ルンバ コンボ j9+は、ごみの吸引と水拭きの両方が可能な2in1モデルだ。
ルンバ iシリーズと比べて最大2倍の吸引力を持つとされるルンバ コンボ j9+はカーペットを認識すると吸引力を自動で向上する点が売りの1つとなっている。
床のごみを吸い取るだけでなく、水拭きも可能だ。水拭きに使うモップパッドは床のごみを吸い上げるときには天面に格納され、水拭きをするときには床に触れるように下がる構造だ。同社いわく、ユーザーによる手動操作は不要(無理に力をかけて触ると故障する可能性がある)とのことで、自動で動作する。
さらに、人がモップを持って掃除をしているかのようなある動きを再現できるのもポイントだ。それが前後に往復しながら汚れを拭き取る「スマートスクラブ」と呼ばれる機能だ。イメージとしてはモップでゴシゴシと拭き取るような動作だが、床に対して高負荷の圧力をかけるわけではないという。
ルンバ コンボ j9+に付属するクリーンベースはルンバ本体の充電、待機だけでなく、数カ月分のごみをためておける他、約30日分(容量にして3L)の貯水タンクも備えている。ルンバ本体に水が足りない場合はクリーンベースにて待機中に水を自動で補充するため、ユーザーが手動で給水する必要がない。
障害物回避についても特徴の1つだ。前面カメラセンサーでルンバ本体の前方にある障害物を認識し、コードやペットのはいせつ物(犬または猫の固形の糞のみ)を回避しながら進む。事前に片付ける必要がない、といったら大げさだが、ある程度の物をよけながら掃除してくれる。
間取り学習も進化したj9+
このように1台で2役を担うロボット掃除機のルンバ コンボ j9+はユーザビリティに焦点を当てた製品といえる。アングル氏によるルンバ コンボ j9+のプレゼンテーションの中で、特に気になったのが「間取り学習」だ。
アングル氏いわく、多くの人のロボット掃除に対する感心事は「ロボット掃除機がしっかりと掃除するのか否か」という点だ。「ロボット掃除機が途中で4~5回ほど立ち往生したり、止まってしまったりすると不信感につながる」とアングル氏。どこを掃除するのか、何を回避すれば、衝突や停止を避けることが可能なのか、これに重点を置き、開発を行ってきたという。
iRobotは「新しいロボットのテクノロジーだけを重視するのではなく、マップを使ってどのように掃除するのかを考えた」と同氏は語る。それが間取り学習だ。「ルンバで初めて間取り学習の機能を備えたルンバは2019年に登場したi7+」(挽野社長)だった。
ルンバ コンボ j9+は「Dirt Detective(ダートディテクティブ)」を新たに採用し、部屋の清掃について優先順位を付けることが可能になったという。 「部屋が汚れたのか否か、いつ掃除したのか、という情報もインプット可能」(同氏)になり、例えば、先に汚れの少ないリビングから掃除し、次にベタついたトイレを水拭きすることを実行できるようになった。
なお、ルンバ コンボには貯水タンクを備えないクリーンベースが付属する「ルンバ コンボ j9+ SD」(16万9800円で、9月29日発売)、吸引清掃に特化した「ルンバ j9+」(19万9800円、22日発売)もラインアップされる。
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