ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する空気清浄機「Klaara(クラーラ) p7 Pro」(2/2 ページ)
アイロボットジャパンが、新型ロボット掃除機「ルンバ コンボ j9+」と、ルンバと連動する新型空気清浄機「Klaara(クラーラ)p7 Pro」を発表した。発表に合わせて、iRobot会長兼CEOのコリン・アングル氏らが姿を見せた。ここでは、ごみの吸引も水拭きも1台で済むルンバ コンボ j9+、完全密閉できれいな空気を届けるKlaara p7 Proを解説する。
完全密閉できれいな空気を届ける Klaara p7 Pro
そんなルンバとは全く異なるカテゴリーの新製品がKlaara p7 Proだ。アイロボットジャパンが世界に先駆けて日本で販売することになっている。iRobotとして空気清浄機を手掛けるのは今回が初めて。開発に際し同社が着目したのが「空気清浄機の構造」だ。
山田氏によると、他社製品の多くは密閉されていないがゆえに、いいフィルターを通していたとしても、部屋の中に送り出される空気は汚いという。その空気にアレルギーを引き起こす物質が含まれていれば、なおさら体にとって良くない。
そのためKlaara p7 Proの最大の特徴はつなぎ目のない密閉型のボディーとなっている。同社が研究所で他社製品とKlaara p7 Proを比較した動画を見せてもらった。実験では、外気を取り入れる部分にオイルミストを近づけ、本来はきれいな空気が送り出される部分に緑色のレーザーを照射した。他社製品の送風口からはミストが大量に吐き出されているのに対し、Klaara p7 Proからはほとんど吐き出されていないことが分かった。
空気を浄化するためのフィルターもこだわって作られている。Klaara p7 Proはホコリやペットのフケを除去するプレフィルター、煙の粒子、アレルゲン、花粉、ウイルス、カビを除去するHEPAフィルター、料理などの臭いやホルムアルデヒドを除去するカーボンフィルターで構成され、「これら全てが一体となった構造」(山田氏)だ。フィルターは1年おきの取り換えが必要となる。
AQI(空気質指数)を判別できるセンサーで、空気の質を毎秒10回モニタリングし、部屋の空気の質に応じて風量を自動調整する機能もある。
便利機能としてはiRobot OS 7.0を搭載することで、ルンバ(ルンバ s9+ / j9 / j7 / i7 / i5 / i3 シリーズ、ルンバ コンボ)と連動する点がアピールされている。空間に花粉を模した微粒子を散布し、どれほどの微粒子を除去できるのかをテストした動画では、Klaara p7 Proが空気中の微粒子を吸い込む一方で、床に落ちた微粒子はキャッチできないことが分かる。これをルンバが掃除することで、「空気と床の両方がきれい」(山田氏)になるという。
ルンバとKlaara p7 Proの連携設定はiRobot Homeアプリから行え、Klaara p7 ProがWi-Fiネットワークに接続していることが条件となっている。同アプリをインストール済みのスマートフォンを家から持ち出せば、位置情報の利用によりユーザーが家を離れたと判断し、Klaara p7 Proが自動で空気清浄を開始する。
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