実機に触れて分かったiPhone 15/Proと従来モデルの決定的な違い(4/4 ページ)
いよいよ、iPhone 15/iPhone 15 Proシリーズが発売される。数々の注目ポイントがある新型モデルを、実機を触って感じたことを林信行氏がまとめた。
Proシリーズの半分の価格に最新iPhoneの魅力を凝縮
このように、今回は例年以上にProシリーズが圧倒的な魅力を放っているが、スタンダードなiPhone 15も、もちろん魅力的な製品に仕上がっている。
本体色はどれも淡いブラック/ブルー/グリーン/イエロー/ピンクの5色が用意されているが、ブルーもパッと見は白モデルか、と思うほどに色が淡く、それが美しい。カメラのレンズが配置された裏面のプレート部分も、Proモデルは透明のガラスになっているが、iPhone 15では超微細な金属イオンによって、ガラスに色を浸透させるInfused Glassという技術を使ってガラスを本体色に合わせて彩色している。
使い勝手における最大の特徴は、これまでProシリーズの目玉機能となっていたiPhone操作の新しい特徴である、Dynamic Islandを採用した作りになっていることだろう。アプリの利用中にも、画面上端に小さなナビゲーションの矢印や再生中の曲情報、動作中のボイスメモの録音状況といった、さまざまな情報が表示される。
搭載プロセッサは、2022年のProシリーズが採用していたA16 Bionicで、iPhone 14 Proシリーズに負けない性能を発揮する。
そしてメインカメラはiPhone 15 Proと同じ4800万画素で、さらに人気の13mmという超広角レンズも用意されている。
レンズ/センサーは2つだけだが、望遠撮影ができないだけで一通りの撮影機能としてはiPhone 15 Proシリーズと同等のものが用意されている。これはProシリーズも同じだが、今回カメラ回りでいくつか進化していることがある。
1つは普通に撮った写真を、後からポートレート写真で撮った扱いにしてくれる次世代ポートレート撮影機能が用意された。
標準カメラ機能でカメラを構えていると、たまに画面の下に「f」の文字が表示されるが、これは被写界深度情報を捉えられている。ポートレート撮影対応の被写体(人やペット)が、カメラに映り込んでいるのを認識したという意味だ。この状態で撮影するとポートレートモードで撮影した写真という扱いになり、後から光の当たり方を調整したりボケ具合を変更したりできる。さらに複数の人が写っている場合、誰に焦点を当てるかを後から切り替えることに可能だ。
もう1つは、背景をぼかした美しい映像が撮れると人気のシネマティックモードの撮影中に、ズーム倍率を変えられるようになったことだろう。
ちなみに、これらの変更はもちろんiPhone 15シリーズだけでなく、15 Proシリーズでも利用可能となっている。
全部入りのiPhone 15 Proシリーズの魅力にはかなわないが、iPhone 15シリーズはProシリーズのほぼ半分の価格で、十分半分以上の最新iPhoneを最新iPhoneたらしめている魅力を提供している。
特に合わせてリリースされたiOS 17が、対応iPhone同士を近づけるだけで連絡先を交換できるName Drop機能や、マグネット吸着できるMagSafeスタンドで充電していると、その間、iPhoneが置き時計やカレンダーなどとして有効活用できるStandByなど、魅力的な新機能が満載のアップデートになっている。最新OSの対象機種から漏れたiPhone 8以前のユーザーは、これを機会にアップグレードを考えてもいいのではないだろうか。
iOS 17には、使っていないMagSafe対応の充電台にiPhoneを設置すると、置き時計がわりにできるStandByなど数々の魅力的な機能が備わっている。ただし、通常のiPhone 15ではしばらく経つと画面が消えてしまうので、この機能もできれば画面が常時点灯のiPhone 15 Pro/Pro Maxで使うのが望ましい。
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iPhoneのUSB Type-C対応に大きな注目が集まっていたことを裏付ける結果となった。
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