アイ・オーが録画機能付きTVチューナーに約8年ぶりの新モデル はやりの「チューナーレスTV」でも快適に利用可能
アイ・オー・データ機器が、録画機能付きTVチューナーを約8年ぶりにモデルチェンジする。外観は大きく変わっていないが、ハードウェア/ソフトウェア両面で改良を行ったことが特徴だ。合わせて、スマートTV向けの視聴アプリをリリースし、最近はやりの「チューナーレスTV」でも快適に利用できることを訴求する。
アイ・オー・データ機器は10月18日、録画機能付きのTVチューナー「REC-ON(レックオン)」の新モデルを発表した。2チューナーモデルの「HVTR-BCTZ2/E」はAmazon.co.jp専売モデルとして11月上旬に、3チューナーモデルの「HVTR-BCTZ3」は量販店などで11月中旬から販売が始まる予定で、想定価格(税込み)はHVTR-BCTZ2/Eが3万2800円、HVTR-BCTZ3が3万8280円となる。
なお、録画機能を利用するにはUSB接続の外付けHDD/SSDが必要となる。
新モデルの概要
今回の新モデルは、REC-ONとしては約8年ぶりの新モデルとなる。ボディーの意匠は現行モデル(HVTR-BCTX シリーズ)のものを引き継いでいるが、ハード/ソフトの両面で機能強化を図ったことが特徴だ。
チューナーは地上波デジタル用とBSデジタル/110度CSデジタル用を搭載しており、HVTR-BCTZ2/Eは各2基、HVTR-BCTZ3は各3基を搭載している。CAS(視聴契約管理)は「mini B-CASカード」で行われる。データ放送にも対応しているが、専用アプリでの遠隔視聴時は利用できない。
録画機能を利用する場合は、USB接続のHDD/SSD、または本機に対応するNASを用意する必要がある。現行モデルからの強化点として、LAN経由での「HDDお引っ越し機能」に対応した他、録画保存数の拡大(最大2000件→5000件)、録画可能時間の拡大(1番組当たり8時間→15時間)、録画予約件数の拡大(最大100件→200件)が行われている。
背面のポート類は、mini B-CASカードスロット、地上デジタルアンテナ入力、地上デジタルアンテナ出力、BS/110度CSアンテナ入力、BS/110度CSアンテナ出力、HDMI出力端子、USB Standard-A端子(HDD/SSD用)と有線LAN端子(1000BASE-T)を備えている。
本体の赤外線リモコンの意匠は、先代のものを継承している。ただし、ユーザーからの要望が多かった「停止ボタン」を追加した(戻るボタンと兼用)。加えて、アイリスオーヤマ、TCL、HiSense(ハイセンス)の各社のTVをコントロールできるようになった。
Fire TV/Android TV向け「Rec-Onアプリ」が登場
昨今、Amazonの「Fire TVシリーズ」やGoogleの「Chromecast with Google TVシリーズ」といったリモコン付きの映像投影デバイスや、スマートTV向けOSを搭載する一方でTVチューナーを搭載しない「チューナーレスTV」の普及が進んでいる。
そのことを受けて、同社は今回の新モデルに合わせてFire TV/Android TV(Google TV)向けの「Rec-Onアプリ」をリリースする。このアプリではRec-Onが受信している番組のリアルタイム視聴と、HDD/SSD/NASに保存した録画番組の視聴にも対応している。字幕付きの番組は、字幕も表示可能だ。
Fire TV/Android TV向けアプリは「レスポンスの良さ」が特徴で、TVの起動やチャンネルの切り替えが約3秒で行える。ユーザーインタフェース(UI)も、Fire TVやAndroid TVのリモコンに最適化されている。ただし、REC-ONの現行モデルと組み合わせて使う場合は、新モデル比でレスポンスが若干遅くなるそうだ。
なお、本アプリはFire OS 5以降を搭載するFire TVシリーズと、Android TV 7.0以降を搭載するAndroid TVで利用できる。
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