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新生「nasne」を試す! 競合TVチューナーと使い比べてみたいよいよ姿を現した新生「nasne」(1/4 ページ)

バッファローが、3月25日からAmazonの公式ストア限定で「nasne(ナスネ)」を発売する。現代版にアップデートされた新生nasneを、競合モデルと比較して使い勝手をチェックした

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 バッファローから、ネットワークレコーダー「nasne」(ナスネ)の新モデル(NS-N100)が登場した。これまで、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(当時はソニー・コンピュータエンタテインメント)が販売していた同名モデルを継承した製品で、外観はほぼそのままに、大容量ドライブ対応など一部の機能が進化している。

 その系譜ゆえ、PlayStation 4(PS4)の周辺機器という印象が強い本製品だが、実際にはPS4がない環境でも、PCやスマホ、タブレットと組み合わせてTVの視聴および録画が行える、汎用(はんよう)性の高い製品だ。

 今回は、iPadおよびAndroidと組み合わせでどの程度活用できるのか、また競合となるチューナーデバイスとどこが違うかを、本製品に初めて触れるユーザーの視点でチェックする。

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新生「nasne」(NS-N100)。PCやスマホ、タブレットと組み合わせてTVの視聴や録画が行える。nasneに対応するTVアプリケーション「torne」(トルネ)のPlayStation 5版も2021年末をめどにSIEから配信される予定だ

手持ちのタブレットやスマホがTVに! 録画にも対応

 本製品は、自宅内ネットワークに設置し、内蔵のTVチューナーで番組情報をアンテナから受信し、それに基づいてPCやスマホ、タブレットでTVを視聴したり、録画が行えたりする製品だ。製品のカテゴリーで言うと、録画機能を備えたTVチューナーデバイスということになる。

 PCやスマホと直接接続するわけではなく、ネットワーク上に設置した本製品にPCやスマホ、タブレット、さらには(今回は試していないが)PS4など、さまざまなデバイスからアクセスし、TV番組をストリーミングで受信する仕組みである。それゆえWi-Fiの届く範囲であれば、自宅内のどこからでも視聴が可能だ。

 これに加えて、外出先から本製品へとアクセスし、TV番組の視聴、および録画済み番組の視聴を行うこともできる。もちろん一定の遅延は発生するが、チューナーデバイスを持ち歩かなくとも、外出先から番組を見られるのは便利だ。黎明(れいめい)期の製品のように、ルーターのポートを解放するなどの面倒な設定も必要ない。

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バッファロー製として生まれ変わったパッケージ。内蔵ストレージは1TBから2TBへと増量されている
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付属品一覧。本体とACアダプター、LANケーブル、アンテナケーブルとクイックスタートガイド、B-CASカードおよび利用方法を説明するパンフが付属する
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本体には「BUFFALO」の刻印が施されている。左右はほぼ対照的な形状で、正面下部のLEDでステータスを判別する
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500mlペットボトルとのサイズ比較。コンパクトで邪魔にならない。設置は縦置きのみ
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B-CASカードはminiタイプで、本体背面右のスロットに挿入して使用する
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ケーブル類を接続した状態。増設HDDはUSBポートに接続する

 本製品は録画用に2TBのストレージを内蔵する他、最大6TBの外付HDDを増設できる。従来モデルは上限2TBという制限があったので(お察しの通りFAT32の制限によるものだ)、TV番組を大量に録り貯めるユーザーにとっても、今回の新モデルは魅力的だろう。

 この他、従来モデルとの違いは製品ページにまとめられているが、気をつけたいのはファンレスだった従来モデルと異なり、新たに静音ファンを搭載したことだ。放熱という観点ではファンを内蔵した方が安心感があるが、無音を期待するユーザーにとっては耳障りだろう。枕元とは距離を取って設置するなど、工夫は必要になりそうだ。

 なお、本製品は複数のデバイスからアクセスできるが、同時に視聴できるデバイスは1台に限られる。2台目のデバイスでアプリを起動した段階で、接続中のデバイスを切断するか尋ねられるので、文字通り「蹴り出す」ことになる。もっともこの仕様ゆえ、自宅で視聴状態のまま外出し、出先から接続する場合も、自宅に戻ってアプリを閉じるまで視聴できないといった不自由さはない。

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nasneに同時接続が可能なのは1台のみ。2台目のデバイスでアプリを起動するとこのようなメッセージが表示される

 続いて、アプリを使ってみよう。

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