HHKBにもう1つの選択肢! メカニカルキースイッチ+スティックのキーボード「HHKB Studio」を試す(4/7 ページ)
PFUの高級キーボード「Happy Hacking Keyboard」シリーズに、満を持してフラッグシップモデルとなる「HHKB Studio」が加わった。その明らかになった全貌を伝えるべく、早速実機をレビューしよう。
慣れると重宝するポインティングスティック
HHKB Studioのティーザー広告にあった「#AllinOne」タグを最も体現している機能が、ポインティングスティックだろう。キーボードの中央にあるG/H/Bの3つのキーにまたがるように配置されたポインティングスティックによって、ホームポジションから手を動かすことなくマウス操作ができる。そのため個別にマウスを用意したり、ノートPCのタッチパッドを利用したりする必要もなくなる。
実際に使ってみると、最初は少し違和感があった。理由は自分の経験によるもので、ポインティングスティックはノートPC、つまりキーストロークが約1.0~2.5mmほどのロープロファイルキーボードに搭載されているケースがほとんどで、HHKB Studioのようなスタンダードな外付けキーボードに採用されたポインティングスティックを使用したことがなかったからだ。しかし、すぐに慣れることができた。
それよりもなかなか慣れなかったのが、スペースバーの下に3つあるマウスボタンだ。実はこれらのボタンもキーであり、その下にはGateron製のロープロファイル茶軸、つまりタクタイルなメカニカルキースイッチがある。さすがに他のキーよりはキーストロークが短いものの、それでも一般的なマウスよりもはるかに長い約2.5mmであり、ノートPCのマウスボタンをイメージするとかなり押し込みの長さが気になるのではないだろうか。
なお、キーマップ変更ツールでもマウスボタンに通常のキーを割り当てたり、逆にマウスボタンの機能を別のキーに割り当てたりすることもできる。もしかしたら親指シフト入力にも活用可能かもしれない。
ポインティングスティックの移動速度は4段階で設定し、キー操作でいつでも変更することができる。デフォルトではFn2+Gキーで速度アップ、Fn2+Bキーで速度ダウン、Fn2+1~4キーで直接指定となっているが、キーマップ変更ツールで変更可能だ。
ポインティングスティックを軽く叩くことで、マウス左ボタンとして操作できるよう設定することもできるが、試用した限りではあまり感度が良くなかった。ポインティングスティック回りはまだチューニングの余地があるのかもしれない。今後のファームウェアアップデートで改善されることを期待したい。
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