税込み実売3880円! 赤黒のE Ink電子ペーパーでステータスを書き換えられるE Inkドアサインプレート「EZ Door Sign」を試す(1/2 ページ)
サンテクノロジーの「EZ Door Sign」は、E Inkペーパーを採用したユニークな1台だ。実際にアレコレと試してみた。
サンテクノロジーの「EZ Door Sign(イージードアサイン)」は、E Ink電子ペーパーを採用した、赤/黒/白の3色表示に対応するドアサインプレートだ。部屋の扉に取り付けて使用することを前提としており、本体側面のボタンを押すことによって、「在室中」や「不在」といったステータスを自在に書き換えられる。
E Ink電子ペーパーの採用事例としてなかなか興味深いこの製品、ドアサインプレートとして販売されているものの、書き換え自在なネームプレートや名札として使うなど、アイデア次第でさまざまな使い道がありそうだ。実機を購入したので、試用レポートをお届けする。
充電なしで6カ月利用できるデジタルドアサインプレート
まずは外見から見ていこう。本体サイズは名刺よりも一回り小さく、画面はそれよりもさらに一回り小さい。会議室などの扉についている「空室」「使用中」を切り替えるアクリル素材のドアプレートとおおむね同じサイズだ。
パッケージはごくシンプルで、本体とクイックマニュアル、さらにドアに貼り付けて充電時に着脱するためのマグネットプレートが付属する。ちなみにAmazonなどで購入した場合、充電用ケーブルは添付されておらず、USB Type-A→USB Type-C仕様のケーブルを別途入手する必要がある。
一方、同社直販のサンテックダイレクトショップでは、USBケーブルの有無を選べたり、見積もり依頼をしたりすることができる。
本製品はバッテリーで駆動し、充電はUSB Type-Cで行う。具体的なバッテリー寿命はマニュアルによると通常使用で6カ月とされている。表示には一切電力を使わず、画面の書き換え時のみ電力を消費するE Inkならではの長寿命だ。
5種類のメッセージを切り替え ロゴなどもアップロード可能
続いて表示回りを見ていこう。画面サイズは2.9型で、解像度は296×128ピクセルだ。E Ink電子ペーパーは赤と黒にベース色の白(グレー)を追加した3色で、赤と黒を同じ画面で使うこともできる。
デフォルトでは5種類の文字/画像が登録されており、ボタンを押すことでそれらを切り替えて利用する。アナログのドアプレートだと、切り替えられるのは「空室」「使用中」のせいぜい2つ程度なので、このサイズで5つもの画面を切り替えられるというのは面白い。
無料で配布されている専用のWindows用ユーティリティー「EZ sign」を使えば、これらの文字を書き替えることも可能で、PNG/BMP/JPG画像を読み込ませて表示することもできる。赤/黒/白の3色に限定されるとはいえ、ちょっとしたロゴなどを表示できるので、活用の幅が広がる。1つの画面で赤と黒の両方を使うことも可能だ。
この他、画面を90度回転させて縦向き表示もできるので、ドアサインプレートという用途に限らず、工夫次第でさまざまな用途に使える。
続いて、試して分かった気になるところをまとめた。
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