ハンドルと自動展開スタンドで楽々移動! 新感覚の大画面液晶一体型PC「HP ENVY Move All-in-One 24」を試す:実はファンレス(1/3 ページ)
日本HPが発売した「HP ENVY Move All-in-One 24」は、23.8型液晶を一体化したデスクトップPC……というと何の変哲もないオールインワン(AIO)PCと思えるが、実は今までのAIO PCとは違う感覚で使える、面白い製品だ。「スタンダード(標準構成)モデル」の実機を入手したので、レビューしていこう。
日本HPから登場した「HP ENVY Move All-in-One 24」は、23.8型液晶ディスプレイを一体化した、いわゆる「オールインワン」タイプのデスクトップPCだ。ハンドルと内蔵バッテリー、自動開閉スタンドを備えることで、カジュアルに移動して使うことができる新感覚PCに仕上がっている。直販価格(税込み、以下同)は22万円からとなっているが、12月31日まではキャンペーンで2万2000円引きの19万8000円から購入できる。
今回、12月18日時点で販売中の「スタンダード(標準構成)モデル」の実機を入手したので、レビューしていく。
本製品の特徴は、何といっても「カジュアルに持ち運べる“大画面”一体型デスクトップPC」であることだ。
液晶ディスプレイ一体型PCにバッテリーを内蔵するという発想は過去にも例はあるが、持ちやすいハンドルや自動で展開/収納されるスタンド、付属のワイヤレスキーボードを収納できる背面ポケットを備えることで、好きな時にサッと移動できるポータビリティーを確保している。ディスプレイはマルチタッチ操作にも対応する。
幅広い用途でストレスなく運用できる、ユーザビリティーの良さを備えていることが大きな魅力だ。
自動展開/収納スタンドの仕組みはシンプルだ。底部が設置面に触れて底部のピンが押し込まれると、それに連動し、通常は本体底部に沿った向きに収まっている板上のスタンドが90度回転して本体を支えるようになっている。
内蔵バッテリーは6セルで、Windowsの「バッテリーレポート」によると定格容量は83Whと、大きい画面に見合ったものが搭載されている。公称の駆動時間(※1)は最長で約4時間だ。
(※1)「MobileMark 25」による
部屋間を移動して使う際に、ちょっとした作業ならACアダプターは不要なので、使う時だけ、使いたい場所に持っていって使うというスタイルで使いやすい。
電源(ACアダプター)は外付けとなる。出力は最大90Wで、実測でサイズは69(幅)×139(奥行き)×22.5(厚さ)mmだ。重量はACケーブル(3ピンミッキー型)込みで427g(ACケーブル込み)だった
ワイヤレスキーボードはBluetooth接続で、日本向けモデルには日本語配列のものが付属する。左側にはタッチパッドが付いているので、マウス(ポインタ)の操作も問題なく行える。
電源は単4形乾電池2本で供給する方式で、本体には試供品の単4形乾電池も付属する。
ワイヤレスキーボードは日本語配列で、右側にタッチパッドを備える。キーピッチは実測で19(横)×18.5(縦)mmと、ノートPC向けのキーボードよりはやや深めのストロークを確保しており、しっかりとしたクリック感がある
続けて、ディスプレイを始めとするハードウェア回りをチェックしていく。
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