マウスコンピューターの新拠点がオシャレ 広島にサービスセンターを設置した理由:メーカー訪問(2/5 ページ)
マウスコンピューターの「広島サービスセンター」は、同社製PCのサポートセンターであり、コールセンター機能も内包している。その実際はどうだったのか。プレスに初公開された同センターを見ていこう。
従業員の健康増進やリラックススペースも充実
GLP 広島IIには、入居している複数の企業が利用可能なカフェテリアがある。従業員がランチを食べたり、本や雑誌などを読んだりしてリラックスできる場としてだけでなく、会議スペースで会議を行ったり、電源のあるテーブルやカウンターではリモートワークもしたりできる。開放的な雰囲気で、臨海エリアらしく海を望める眺望もあり、リフレッシュするには最適な場所という印象だ。
また、廊下の床には2種類の歩幅を計測できる模様が施されていたり、階段利用を促すメッセージが壁に書かれていたりと、健康増進を意識した設計者の遊び心も垣間見られる施設となっている。
埼玉SCと同じ品質で西日本エリアのユーザーの問題を解決
広島SCの役割は「埼玉SCと同じ高い品質で、西日本エリアのお客さまのもとで発生している問題を解決する」(亀井氏)ことだという。
埼玉SCから西日本エリアへ修理完了品を輸送する場合、輸送時間はこれまで2日を要していたのに対し、新拠点からであれば輸送時間を1日に短縮できる。これは西日本エリアのユーザーにとって、修理対応時間が短くなるという大きなメリットになる。
また、GLP 広島IIは佐川急便の物流センターも入居しており、佐川急便との連携によって迅速な入出荷対応が行えるとともに、物流コストの削減も実現でき、マウスコンピューターにとってもメリットが大きいそうだ。
広島SCでの修理の流れは、埼玉SCで行われているものとほぼ同じだ。
修理品の入荷は1日に2回だ。修理品が入荷したら箱を開け、あらかじめ用意されているチェックシートに基づいて付属品の確認や本体の傷の有無などをチェックし、返却時に欠品が発生しないように付属品の写真を撮影して、それらを社内システムへ登録する。
システム側で、製品のシリアルナンバーをベースに出荷時の製品構成や修理履歴が全て残る仕組みを採用することで、その後の対応もスムーズに行えるようになっている。
具体的な修理の流れを見ていこう。
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