レビュー

8コア16スレッドのRyzen 9 7940HS×Radeon 780M搭載! 片手で握れるミニデスクトップPC「GEEKOM A7」の“強さ”をチェック!(2/4 ページ)

片手でわしづかみできるミニデスクトップPC「GEEKOM A7」は、最新のRyzenプロセッサを搭載した“ゲームも強い”モデルだ。実機をチェックした。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

最大4画面出力にも対応

 続いて、本機のインタフェースを見ていこう。

 インタフェースはUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子が3基、USB 2.0 Type-A端子が1基、USB4端子が1基、USB 3.2 Gen 2 Type-C端子が1基、SDメモリーカードリーダー、3.5mmのヘッドフォン端子と、HDMI 2.0出力端子が2基、2.5GbE対応の有線LAN端子と豊富だ。2基のHDMIとUSB4(USB Type-C)を利用して最大4画面出力(4K対応)も行える。なお、1画面なら8K出力にも対応している。


正面(左)にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子が2基、3.5mmヘッドフォン端子、電源ボタンがある。背面(右)にはDC入力、USB4(左側)、USB 3.2 Type-C 2(右側)、2基のHDMI 2.0、2.5GbE対応の有線LAN、USB 3.2 Gen 2 Standard-AとUSB 2.0 Type-Aの各端子が並ぶ。背面上部にあるスリットは排気口だ

向かって左側面(左)にSDメモリーカードスロットがある。なお、左右は全面が吸気口になっている

 電源は専用のACアダプターを使用する。120W出力だが、本体の半分のサイズとコンパクトだ。電源プラグはアース付きの3ピンタイプとなっているので気をつけよう。

advertisement

ACアダプターは意外とコンパクトで、プラグは3ピンタイプだ

マザーボードは非常に小柄だ。2基のメモリスロットやSSD用、無線LAN用の接続端子が用意されている

裏側にはCPUや冷却ファンが装着されている

中身を取り外した状態。無線LANのアンテナはケース上部に固定されている

付属品の一覧。ACアダプターは小柄だが電源ケーブルは3ピンだ。HDMIケーブルもセットになる

システムの性能はどうだ?

 ここからは、ベンチマークテストでパフォーマンスをチェックしよう。

 まずCINEBENCH R23の結果は、マルチコアで「1万4048pts」、シングルコアで「1802pts」だった。ほぼ期待値通りで、発熱による性能低下は起きていないようだ。


CINEBENCH R23のスコア

 PCの総合的な性能を計測するPCMark 10のスコアは「7276」だった。日常的なPC作業のEssentialは「11453」、オフィス作業のProductivityは「9297」、写真や動画などのデジタルコンテンツ編集のDigital Content Creationは「9817」と、それぞれ高いスコアを記録している。

 本機はRyzen 9 7940HSを搭載しており、GPUとしてRadeon 780M Graphicsを利用できるのが強みだ。このグラフィックス性能が、RyzenがポータブルゲーミングPCで採用が多い理由でもある。

 Digital Content Creationの詳細をみると、Video Editing Scoreが「6852」と若干低くなっているものの、Photo Editing ScoreとRendering and Visualization Scoreはどちらも1万を超えている。動画編集は少し苦手なものの、写真編集などは問題なくこなせそうだ。


PCMark10のスコア。クリエイティブ用途でも使えそうなスコアだ

 続いて、GPU性能やゲームでのパフォーマンスをチェックする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.