「GEEKOM NUC MINI IT13」は往年のIntel NUCにCore i9-13900Hを詰め込んだロマンの塊か? 試して分かったこと(1/3 ページ)
サイズがコンパクトながら、パワフルなPCが数多く手に入るようになってきた。今回は手のひらサイズのボディーにCore i9-13900Hを搭載した「GEEKOM NUC MINI IT13」を見ていこう。
一昔前のミニPCと言えば、性能は二の次で、取りあえずWindowsが起動して小さければそれでいいという印象のものも多かった。しかし、最近は廉価で4コア4スレッドのIntel N100などの登場もあり、低価格でもそれなりに使えるミニPCが増えてきた。
一方で、ミニPCながらハイエンドノートPC並みの性能を持つモデルも登場してきている。
そんなハイエンドミニPCの1つであるGEEKOMの「NUC MINI IT13」が編集部から送られてきたので、果たしてどれほどのものなのかを確認してみたい。
Core i9-13900Hに32GBメモリ/2TB SSDを搭載
GEEKOM NUC MINI IT13の仕様だが、CPUはIntelの第13世代Core i9-13900HでPコア6基/Eコア8基の14コア20スレッドと高い性能を備える。PBP(Processor Base Power)は45Wで、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.4GHzと高い。
メモリは32GB(16GB×2/DDR4-3200)と、デュアルチャネルのSO-DIMMで最大64GBまでサポートしている。ストレージ容量は、2TB SSD(PCI Express 4.0 x4対応)だ。標準でM.2 2280のSSDが装着済みだが、これとは別にM.2 2242(SATA/最大1TB)に加え、2.5インチのSATA SSD/HDD(7mm厚のみ)も搭載可能となっている。
この手のミニPCだとWi-Fiの無線LANに非対応なものもあるが、本機はIntel Wi-Fi 6E AX211を搭載しており、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.2を利用可能だ。
本体サイズは約117(幅)×112(奥行き)×49.2(高さ/突起部含む)mmで、重量はメモリやSSDを搭載した公称値で約652gだが、実測値は566gと軽かった。手のひらサイズでコンパクトではあるが、最近はカードサイズのミニPCや小型のUMPCなどもあるので、そこまで小さいという印象はない。
パッケージにはVASAマウント用のプレートが付属しており、ディスプレイの背面に取り付けることも可能だ。
続いて、インタフェース回りを見ていく。
関連記事
- 省スペースかつ静音省電力が魅力 手のひらサイズのNUCベアボーン「NUC BOX-1360P/D5」を試す
今回はCore i7-1360Pを搭載し、DDR5メモリに対応する「NUC BOX-1360P/D5」を検証する。 - 5万円切りでIntel N100搭載の片手に収まる超小型デスクトップPC「GeeLarks X2」を試して分かったこと
手頃な値段で買えるデスクトップPCに注目が集まっている。今回取り上げるGlotureの「GeeLarks X2」は、Intel N100を搭載した胸ポケットに入る超小型ボディーが特徴だ。 - コスパに優れる“飛び道具”的なミニPCで仕事環境をレベルアップ 「GeeLarks X2」をリモートデスクトップと定時実行処理に活用
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。 - このサイズでRyzen 7搭載ってマジっすか――超小型デスクトップPC「Minisforum EM680」を試す
MINISFORUM(ミニスフォーラム)から、手のひらに収まるRyzen 7搭載のデスクトップPCが登場した。外観とベンチマークテストの結果をお届けする。 - OCuLinkで外部GPUも使える小型PC「Minisforum UM780 XTX」の純粋なパフォーマンスを検証する
幅広い拡張性と幅広いニーズに応えられるという一般利用にも、“逸般”利用にももってこいな1台が定価で9万5980円から購入できるのはなかなか強烈だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.