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スウェーデン発祥のハードウェアメーカー「Fractal Design」の新製品お披露目会に潜入 Raspberry Pi用ケースも登場COMPUTEX TAIPEI 2024(2/2 ページ)

スウェーデン発祥のハードウェアメーカー「Fractal Design」が、COMPUTEX TAIPEI 2024に合わせてプライベート展示会を開催した。人気のPCケースはもちろんだが、PCチェアやヘッドセットといった新機軸の製品も投入するというので、見に行ってみた。

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PCケースにも新製品 Raspberry Pi用ケースも参考展示

 Scapeの展示ブースにもちらっと写っていたが、Fractal DesignはRaspberry Pi用のケースも参考出展していた。同社の人気PCケース「Northシリーズ」のミニチュア版……なのだが、あくまで参考展示で、現時点での発売は予定していないという。

 出来が良いからか、日本からやってきていた販売代理店の担当者が「ぜひ発売してほしい」とプッシュしていたことが印象的だった。


Fractal Designの人気PCケース「Northシリーズ」のミニチュア版として作られたRaspberry Piケース。参考出展で発売予定はないそうなのだが、是非とも発売してほしいと思えるほど出来が良い

ホンモノの「North」と並べてみると、その“小ささ”が際立つ

 もちろん、同社の名前を世に知らしめたスタイリッシュなPCケースにも、新製品が用意される。

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 「Mood」は、“PC感”が非常に薄い新型PCケースだ。リビングに家具の1つとして置いても違和感がない。ファブリック素材のあしらわれた、特徴的な本体正面から吸気し、上部にある大型ファンで上方向に排熱する設計となっている。マザーボードはMini-ITX規格のものを搭載できる。6月中に発売予定だという。


一見するとPCケースに見えない「Mood」は、れっきとしたMini-ITX対応PCケースだ。リビングに置いても違和感がない

ケースの外装部を取り外したところ。正面から吸気して、上部のファンを使って排気するというエアフローとなっている

背面側もカバーで配線類を隠せるようになっている

 「Era 2」もMini-ITXケースで、その名の通り現行製品である「Era ITX」の後継製品となる。「机上に置いてもコンパクトで使いやすい」というコンセプトを継承しつつ、組み立てやすさやエアフローを改善したことが特徴だ。


Era 2はMini-ITXケースでありながら拡張性をしっかり確保していることも特徴だ(写真はチャコールグレーモデル)

 トップパネルは前モデルと同様に木材を採用しているが、空気が抜けるようにスリットがしっかりと設けられている。また、背面には120mmファンが2基取り付けられている。ケーブルもしっかりとまとめられている。


先代のEra ITXと同様にトップパネルには木材を使用しているが、スリットを設けることでエアフローを確保している

 ケースを開ける際は、ダストフィルターを外してから外装を持ち上げるだけというシンプルな構造で、トップフレームもボタンをスライドして外せるツールレス構造となっている。グラフィックスカードのスペースも、3段階で調整可能だ。


ダストフィルターは、ケース背面下部に手を掛けると取り外せる

ダストフィルターを取り外すと、写真の様にケースの外装全体も取り外せる

コンパクトなケースだが、組み立てやすさには配慮が行き届いている

ケーブル類もまとめられている

 RGBのライティングに頼らない、北欧らしいしっかりとして落ち付いたFractal Designのデザイン思想は、今回発表されたチェア、ヘッドセット、ケースでも健在だ。

 自分の家のPC回りも、こうした落ち着いたデザインがいいかもしれない――そう思えるいい見本になっていた。

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