NZXT「H7」やFractal Design「Pop」など注目PCケースが続々登場:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
夏場の自作に向けて、PCケースメーカー大手が注力モデルを続々と投入している。先週はNZXTの「H7」とFractal Designの「Pop」が注目を集めていた。
PCケースでは、NZXTからタワーシリーズ「H7」が登場している。2019年8月に登場した「H710/H710i」シリーズの後継で、前面にSGCC(溶融亜鉛メッキ鋼板)を使った「H7」と、メッシュパネルを採用した「H7 Flow」、強化ガラスを採用して14cmファンを3連備えた「H7 Elite」がある。価格は順に2万円前後と2万1000円強、3万2000円弱(税込み、以下同様)となる。
クリアな強化ガラスをフロントに採用した「H7 Elite」が好評
対応するマザーはE-ATX/ATX/microATX/Mini-ITXだが、E-ATXは幅が約272mmまでに限られる。前面と天面に14cmファンを3連、あるいは360mmラジエーターを搭載でき(天面は厚さ30mmまで)、長さ400mmまでの拡張カードが組み込める。ボディーサイズは約230(幅)×480(奥行き)×505(高さ)mmとなる。
各ショップの評価は概ね高い。パソコン工房 秋葉原BUYORE店は「ダークでなくクリアな強化パネルを採用していて、H7 Eliteのホワイトは売り場でもパキッと目立っていますね。H710/H710iシリーズも好評でしたし、この夏に“強いマシン”を自作する人に注目されていると思いますよ」と話していた。
Corsairから2021年2月に登場した「5000」シリーズをライバル視する声も複数のショップで聞いた。「ラインアップも価格帯も近く、ブランドとしての存在感も同じくらいありますからね。どちらのブランドで始めようか迷う人は結構出てきそうです。他のパーツの選択にも絡む問題ですから、大きな岐路になるかもしれません」(某ショップ)
なお、NZXTからは同じタイミングでATX電源「C Gold」シリーズが登場している。80PLUS GOLD認証を受けたフルモジュラーモデルで、ラインアップは定格1000Wの「C1000 Gold」と850Wの「C850 Gold」、750Wの「C750 Gold」がある。価格は2万5000円前後と1万9000円前後、1万8000円前後だ。
続いて、もう1つ話題を集めたPCケースを見ていこう。
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