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“NEXT GIGA”のスペック更新で各社が学習用端末をアップデート──「NEW EDUCATION EXPO 2024」レポート(4/8 ページ)

6月6日~8日にかけてTFTビル(東京・有明)で開催された「NEW EDUCATION EXPO 2024」。GIGAスクール構想第2フェーズに向けて更新された要件を満たす学習用端末のほか、校務用端末などさまざまなものが展示されていた。ここではハードウェアに焦点を絞って紹介する。

教員の校務にぴったりなテンキー付き──VAIO

 授業で使う(教務)PCと、教材作成や事務処理で使う(校務)PCは1つの方が望ましいとする声もあるようだが、教室に校務も行うPCを持ち込みたくないというニーズも一定数あるという。そのような教職員にぴったりなのが「VAIO Pro BM」だ。


VAIOブース

「VAIO Pro BM」

 ディスプレイサイズは16型ワイドなので、横に長いスプレッドシートでも一度に見渡せる。入力しやすいアイソレーションキーボードにはテンキーもあり、テストの点数などを入力する際、別にテンキーを用意しなくて済む。16型と大きいのに重さ約1.65kgと比較的軽いのもいい。

 VAIOでは、どのノートPCでもディスプレイを立ち上げれば自然とキーボードに傾斜がつくような設計で、これにより入力のしやすさ、押し下げることで開くLANポートの搭載などが可能になっている。また、底面ではなく背面に吸気口を設けているため、膝の上や布団の上などで使ったとしても、熱暴走を起こさず、安定的なパフォーマンスを得られるというメリットもある。

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 VAIOといえば、底面の美しさが特徴的だが、よく見るとネジが多い。この理由は「ノートPCを開いたまま移動させる人は、パームレストの角をつかみがちだから」とのこと。つまり、重さでたわむかもしれないような場所を持ってしまう人が多い(筆者も例に漏れずそうである)。


キーボードが立ち上がるようにすることで得られるメリットは多い

VAIOのノートPCの裏側。確かにネジが多い

このような持ち方をする人がおおいため、基盤がゆがまないようにたくさんのネジで止めている

 そうすると、基盤がゆがんでしまう可能性が出てくる。強度を高め、ゆがみを最小限にし、故障率を押さえるためにネジ止めする箇所を増やしているのだ。コストがかかっても、教職員の業務を止めたくないという意気込みを感じさせられた。

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