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「Echo Spot(2024年発売)」はスマートスピーカーでもなければスマートディスプレイでもない! 時計利用にフォーカスした新モデルを試す山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/4 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、久しぶりのリニューアルを果たした「Echo Spot(2024年発売)」を見ていく。

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 アマゾンジャパン(Amazon)から、新しい「Echo Spot」が登場した。2018年に発売された同名モデルと同じく、球体に近いボディーが特徴で、液晶画面を使って時計表示などが行える。同社ではスマートスピーカーやスマートディスプレイではなく、“スマートアラームクロック”と称している。

 今回は筆者が購入した実機と、メーカーから借用した機材の色違い計2台を用いて、レビューをお届けする。


新型「Echo Spot」。グレーシャーホワイト(左)とブラック(右)に、オーシャンブルーを加えた3色を用意する

球体を半分にカットした旧モデル譲りのデザイン

 旧モデルのEcho Spotは、球体を半分にカットしたようなボディーが特徴で、さらに画面そのものも円形という、かなり“攻めたデザイン”を採用していた。もっとも、そのせいで画面の四隅が隠れてしまうなど、デザインに機能が追いついていないちぐはぐさもあった。

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 本製品は、球体ベースのボディーデザインを継承しているものの、画面に相当するのは円の上半分のみで、下半分はスピーカーになっている。野球ボール以上、ソフトボール未満というサイズ感は変わらないが、どちらかというとスマートスピーカーの「Echo Pop」に画面を追加したかのようなデザインだ。

 また、画面も円の上半分が全て表示領域というわけではなく、その半円に占める長方形部分が有効な表示領域となっている。背景色が黒いので境目の区別が付きにくいが、画面サイズは2.83型ということで、おおむねフィーチャーフォン(ガラケー)並だ。解像度も320×240ピクセルということで、表示できるコンテンツは限られる。


500mlペットボトルとのサイズ比較。かなり小柄だ

横から見たところ。球体を半分にカットしたデザインだが、旧モデルほど完全な球ではなくやや面長だ

背後から見たところ。給電用のポートはUSBではなく専用形状になっている

底面。接地面を見ても、完全な円ではないことが分かる

画面の表示領域は角度によって見える場合もある。サイズは2.83型とフィーチャーフォン並みだ

Echo Show 8」(右)とのサイズ比較。ベッドサイドに置くにはぴったりだ
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