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新型SoC「Intel Core Ultra 200V」シリーズ発表! AMDやQualcommを上回る性能とバッテリー駆動時間をアピール 搭載PCは9月24日から発売(1/2 ページ)

IntelがLunar Lake(開発コード名)と呼ばれていたモバイル向け新CPU「Intel Core Ultra 200V」シリーズを正式に発表した。

 Intelが9月3日(現地時間)、開発コード名「Lunar Lake」と呼ばれていたモバイル向け新CPU「Intel Core Ultra Mobile プロセッサ(シリーズ2)」を正式に発表した。CPUの名称は「Intel Core Ultra 200V」シリーズで、現時点では9つのSKUがラインアップされている。


Intelのモバイル向け新CPU「Intel Core Ultra Mobile プロセッサ(シリーズ2)」の概要

Core Ultra Mobile プロセッサ(シリーズ2)の主な強化ポイント

Intel Core Ultra 200Vシリーズの各モジュールの強化ポイント

Intel Core Ultra 200Vシリーズは9つのSKUが用意される

4基のPコアと4基のEコアで最大5.1GHz駆動!

 Core Ultra 200Vシリーズは、いずれも4基のPコア(開発コード名:Lion Cove)と4基のEコア(開発コード名:Skymont)の8コア8スレッドで動作する。後者はCore Ultraプロセッサ シリーズ1(開発コード名:Meteor Lake)のLP Eコア(低消費電力Eコア)をベースに改良を施してパフォーマンスの向上が図られている。

 また、これまでのハイパースレッディング(マルチスレッド)機構は廃止された。

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4基のPコアと4基のEコアで構成されるCore Ultra 200Vシリーズ

ハイパースレッディングはなくなったが、Pコアを最適化することでパフォーマンスは向上しているという

新CPUのEコアは4MBの2次キャッシュを4基のEコアで共有する

従来のMeteor Lakeよりもコアやスレッドは少ないが、性能は強化されている

バッテリー駆動時間も、ライバルのAMDやQualcomm製CPU搭載モデルに比べて延びているという

内蔵GPUも強化! 新たに「VVC」のハードウェアデコードもサポート

 既報の通り、Core Ultra Mobile プロセッサ(シリーズ2)はメモリなどをワンチップのパッケージに統合している。そのことから、同社は本製品を従来の「CPU」ではなく「SoC」(System On a Chip)と呼んでいる。

 32GBまたは16GBのLPDDR5Xのメモリを一体化することで、パッケージサイズの小型化と省電力化/性能強化、長時間のバッテリー駆動を実現し、さらに内蔵GPUの底上げも図られている。

 内蔵GPUとNPUも増強されており、GPUの「Xe」コアはレイトレーシングユニットを8基に増加し、行列演算を行うXMXエンジンを搭載した。新たに次世代のビデオ圧縮規格「VVC」(H.266)のハードウェアデコードもサポートしている。


内蔵GPUの概要

Xe2 GPUアーキテクチャの概要

Meteor Lakeだけでなく、AMDやQualcommの内蔵GPUと比較しても内蔵GPUのパフォーマンスが向上しているという

QualcommのSnapdragon X Elite(X1E-84-100)では多くのゲームタイトルが動作しないという

動作するゲームタイトルでも、Core Ultra 9 288V(Intel Arc 140V)は高いFPSを実現するとアピール

こちらはAMDのRyzen AI 9 HX 370との比較

超解像のXeSSもアップデートされ、各ゲームタイトルでフレームレートが向上している

AMDやQualcommとの比較

メディアエンジンも強化され、VCCのハードウェアデコードにも対応した

AMDやQualcomm製CPUとの比較
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