転換期を感じさせる「GoPro HERO13 Black」と、小さくてかわいい「GoPro HERO」を試す:武者良太の我武者羅ガジェット道(3/4 ページ)
メインストリームの「GoPro HERO13 Black」と、「GoPro HERO」──それぞれの性能を実機でチェックしてみました。
日中のブレ補正・どちらのモデルも優秀
撮影データから最新のGoProクオリティーを確認してみましょう。まずはGoPro HERO13 Black(5.3K/60fps)で撮影した動画からご覧ください。独自の手ブレ補正機能の最新バージョン「HyperSmooth 6.0」は前モデルから採用されましたが、筆者の記憶に間違いがなければ、従来通りの十分有能だと感じる強力な補正力を発揮しています。
なお、年額1万6000円のサブスクリプション「Premium+」に登録すると、専用アプリの「Quik」(iOS、Android、macOS)上で、HyperSmooth Proという後処理機能を利用できます。さらなるブレ補正スキルが欲しいなら課金をお願いします、ということなのでしょう。
一方で、本体内手ブレ補正機能を持たないGoPro HEROですが、Quikアプリに撮影データを読み込ませた上でHyperSmooth(バーション表記なし)が利用できます。この動画は4K/30fpsで撮影したファイルを後処理で補正したものとなりますが、画質差はあれど、ブレ補正力はGoPro HERO13 Blackと同等といえますね。
夜間のブレ補正・GoPro HERO13 Blackの本体内ブレ補正機能が生きる
シーンが一転して夜間撮影となると、GoPro HERO13 Black(4K/60fps)のアドバンテージが前に出てきます。撮影時に動きをリアルタイムで予測しながらブレ補正を行うHyperSmooth 6.0のおかげで、店の看板などの光源が入っても、歩いているときの縦ブレが目立ちにいです。
対してGoPro HERO(4K/30fps)の映像は、古い世代のGoProや、ブレ補正機能を持たないスマホの夜景動画のように、歩いているときの振動が画質に大きく影響して、にじみます。夜景撮影で使うなら三脚類に固定して定点で撮る、ということを意識したいですね。
GoPro HERO13 Blackはさらにリニア+水平ロック設定で撮影することで、さらに光源ブレを低減できます。なおこの動画(新宿・歌舞伎町で撮影)で映っている看板の電球や蛍光灯、ネオンがくたびれているものがあるのでしょうか。アンチフリッカー機能を使ってもジリジリと映像がにじんでいますが、高性能なGoPro HERO13 Blackでもフリッカーを消しきれないことがあると判断しましょう。
関連記事
GoPro、5.3K撮影に対応した高機能アクションカメラ「HERO13 Black」など2製品を発売
GoProは、同社製アクションカメラの新製品として高機能モデル「HERO13 Black」と4K対応小型モデル「HERO」の2製品を発表した。約3万円のジンバル内蔵Webカメラ「Insta360 Link 2/2C」を試す 段違いの高画質に驚いた
一足先にメーカーから届いた評価機で使い勝手を試してみました。スマホジンバルなんてもういらない? AppleのDockKit対応で可能性が広がる「Insta360 Flow Pro」で再考する
AppleのDockKitに対応したスマホジンバル「Insta360 Flow Pro」のレビューをお届け。iPhoneとの相性はバッチリです。ついに4K撮影&Appleの"探す"に対応 最高に手軽な超小型アクションカム「Insta360 GO 3S」実機レビュー
2023年7月に発売した「Insta360 GO 3」のマイナーチェンジモデル……とおもいきや、大幅に進化しています。8K/30fpsで撮影できる「Insta360 X4」は想像以上のデキ 気になる発熱と録画可能時間を検証してみたら
今回はさらに1歩踏み込んでInsta360 X4の性能に迫ってみましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.