オープンイヤー型なのにオーバーイヤーヘッドフォン! ユニークな「nwm ONE」を試して分かったこと(2/2 ページ)
NTTソノリティの「nwm ONE」は、オープンイヤー型ながらオーバーイヤーヘッドフォンというユニークな製品だ。実際のところ音漏れは気にならないのか、音質はどうなのか、試して分かったことをまとめた。
音漏れ防止の「PSZ」技術とクリアな音声を届ける「Magic Focus Voice」技術を採用
オープンイヤーでは、音漏れの問題も気になるところだろう。しかしながら、nwmシリーズは同社独自のPSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)を搭載しており、音漏れに関しては全く気にする必要がないと言える。再生している音と逆位相の音を重ねることで耳の周囲にだけ音を閉じ込め、音漏れを打ち消すというもので、ANCを逆向きにしたようなイメージだ。その効果は絶大で、常識的な音量で聞いている限りでは、肩が触れ合う距離でも音漏れしない。
これなら人混みでも安心して音楽を楽しめる、と言いたいところだが、そうなると周囲の音が邪魔で音楽が聞こえづらいということになる。
nwm ONEにはもう1つ、同社の特許技術である「Magic Focus Voice」が搭載されている。これはマイクから雑音を効果的に除去し、話者の声のみを送信するという技術だ。
実際に試してみると、周囲の音が完全に除去されるわけではないが、ほぼ気にならない程度には低減される。周囲の音が聞こえてしまうオープンイヤーなので、そもそも騒がしい場所での利用には不向きなのだが、職場などすぐ近くで人が話しているような状況でも話し声を気にすることなくオンライン会議や通話ができそうだ。
なかなか使いどころが難しいヘッドフォンだと思うが、例えば、それなりのボリュームで音楽を楽しみたいが、家族と暮らしているのであまり大きな音は出せない。イヤフォンやヘッドフォンでは、家族に呼ばれる声が聞こえないので使いづらい。あるいは、一人暮らしでもオンライン会議中に宅配便の配達などのチャイムを聞き逃したくないといった場合には便利に使えるだろう。
なお、同社の直販価格では、ライトグレイ/ダークグレイ共に3万9600円となっている。
ヘッドフォンは圧迫感があって苦手だ、長時間使うと蒸れて耳がかゆくなってしまうという人も、ぜひ一度試してみて欲しい。
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