“オールIntel”なPCはいかが? ドライバが成熟した「Arc A750」は、AAAタイトルをWQHDで快適にプレイできて2万円台も狙える高コスパGPU(1/2 ページ)
ドライバがある程度成熟した今、Intel Arc A750はどの程度のパフォーマンスを発揮するのか筆者としても非常に気になるので、ベンチマークテストを通して実力をチェックしてみた。
ゲーミングPCに搭載するグラフィックスカード(GPU)と言えば、これまではNVIDIA GeForce RTXシリーズとAMD Radeonシリーズの二大巨頭だったが、2022年6月にIntelからゲーマーやクリエイター向けのGPU「Intel Arc A Graphics」シリーズが登場した。
CPU内蔵グラフィックスで培った技術も同社にはあるはず──ということで、ある程度は性能に期待していたのだが、発売当初はドライバの出来がイマイチで、ゲームタイトルによってパフォーマンスにバラツキがあった。
現在は発売から2年半の月日が経過し、ドライバの完成度もだいぶ高まり、WQHD程度のゲームであれば、AAAタイトルでも快適にプレイできるようになっているようだ。
筆者は最近、メインPCのマザーボードを交換した関係でCPUとメモリ、マザーボードが余っていたこと、たまたまセール価格でIntel Arc A750が1万9800円で購入できたということもあり、“オールIntel”なゲーミングPCを組む機会があった。
ドライバがある程度成熟した今、Intel Arc A750はどの程度のパフォーマンスを発揮するのか、筆者としても非常に気になるので、ベンチマークテストを通して実力をチェックしてみた。
レファレンスモデルは見た目が格好良い
今回購入したモデルは「Intel Arc A750 Limited Edition」で、サードパーティーのベンダーではなく、Intel自身が製造した標準モデル(レファレンスモデル)だ。
デュアルファンを搭載したミドルレンジに位置付けられ、表側は黒一色の非常にシンプルなデザインに落ち着いている。
背面には、モデル名のARC A750 Limited Editionと記されたバックプレートで覆われており、非常に格好良い。レファレンスモデルということもあって、なんだか特別な気持ちを感じさせ、所有欲を満たしてくれる。
PCI Expressの補助電源はミドルレンジモデルということもあってか、8ピン+6ピン構成になっている。TDPは225Wで、対抗モデルである「GeForce RTX 3060」の170Wと比べると消費電力が高い。発売当初に人気がいまひとつだった理由としてよく挙げられるものだ。
ただ、2025年1月時点での実売価格が約3.2万円で、セール価格では2万円を切ることを考えると、今となってはTDPの高さはそこまで気にならないのではないだろうか。
映像出力ポートはDisplayPortが3基、HDMIポートが1基という標準的な構成で、DisplayPortは最大8K/60Hz、HDMIポートは最大4K/60Hzの出力をサポートしている。今回は、DisplayPortでWQHD(2560×1440ピクセル/リフレッシュレート165Hz)のゲーミングディスプレイに接続した。
今回組んだゲーミングPCは、筆者の友人の間で流行っているオープンフレームを採用した。オープンフレームであればメンテナンス性も高く、熱対策にもそこまで気を回さなくても良くなるので、筆者個人としても気に入っているスタイルだ。
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