レビュー

iPhone一体型キーボードケース「Clicks」で快適なキー操作を実現! しかし、あと一歩と感じる部分も……「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(4/4 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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「ショートカットアプリ」との連携は、人によってはキラー操作に

 iPhoneの「ショートカット」アプリとの連携も可能です。事前に設定しておくことで、Clicksの任意のキーからショートカットが直接呼び出せます。これは工夫次第で大きな利便性が見いだせます。単純なところで、「特定のアプリを起動する」といった使い方もできるでしょう。

 私はそこまでショートカットは使っていないのでほぼ未検証ですが、IoT家電の照明のコントロールや音楽操作などもできるのではないでしょうか。

 なお、これらはClicksだからできるというわけではなく、iOSのフルキーボードアクセスの機能を使っています。そのため、別の外部キーボードでも実現は可能です。

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使うことで、慣れてしまうのも問題か?

 文字入力のストレスが減ることで、仕事の効率も上がるでしょう。キーボードが必要だからiPad+キーボードカバーを持ち運んでいる方は、もしかしたらこのClicksで代替できるかもしれません。

 また、Clicksを装着したからといってオンスクリーンキーボードが使えなくなるわけではないので、デメリットは本体が大きくなることくらいだと思います。私は大きさは許容できましたので、ずっと装着した状態で使っています。

 しかし、最後に、大きな難点をお伝えします。今使っているiPhone専用サイズのケースとなるため、iPhoneを買い換えたら再度購入が必要ということで、コスパはかなり悪いです(iPhone 16 Pro Max向けは公式サイトで2万4800円)。

 さらに、新機種が出てからいつClicksが発売されるか分からないので、毎年iPhoneを新機種に買い替えているようなヘビーユーザーは、発売してからしばらく物理キーボードがない状態で使うことになります。あまりに慣れすぎると困ってしまいそうです。

 とはいえ、刺さる人には刺さる、上質な物理キーボードケース──慣れると手放せなくなります。


とにかく、ガジェット心をくすぐるキーボードです
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