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視野角がグンと広がり暗視性能も強化 Ringの屋外用ネットワークカメラ「Outdoor Cam Plus」を既存モデルと比較して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/4 ページ)

Amazon傘下のRingから、屋外用ネットワークカメラの新モデル「Outdoor Cam Plus」が発売された。従来モデルや上位モデルと比べて分かった違いをまとめた。

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取り付け方法は従来と同じ 伸縮可能なスタンドは微妙?

 取り付け方法について見ていこう。本製品は据え置きでの設置にも対応するが、屋外に設置するとなると壁面取り付けがベターだろう。この場合、底面にあるネジを外してスタンドを取り外し、背面の穴に付け替える必要がある。後はスタンド底面のプレートを先に壁面にネジ止めし、そこにはめ込めばよい。

 なお、本製品は前述のようにスタンドに伸縮機構が追加されたため、より角度調整の自由度が増している。とはいえ決まった角度で保持するのは難しく、ネジでしっかり締めても、自重でじわじわと角度が変わることもしばしばだ。イタズラなどでも簡単に向きを変えられてしまうため、このスタンドにあまり頼らずに設置を済ませられれば、それに越したことはないだろう。


底面にあるネジを緩めることでスタンドが外れる

本体とスタンド、キャップ、ネジ穴のキャップをそれぞれ取り外した状態

スタンドを本体背面に付け替える。余ったネジ穴キャップは底面のネジ穴に取り付ける

スタンドを背面に取り付けた状態。このまま壁に取り付けるとよい

ボールジョイントだけでは、下方向にはほとんど可動しない

上方向へはそこそこ向けられる。従来モデルよりも範囲は広くなっている

伸縮機構を使えば、ここまでダイナミックに向きを変えられる

上方も同様だ。ただし、この角度のまましっかりと固定するのは難しい

壁面固定用のプレートを取り外した状態。壁面に直接固定する場合はこれを先に壁面にネジ止めし、そこに本体を取り付ける

新たに「車」の検知に対応

 セットアップは従来と同じくRingアプリを使って行う。試した限りでは従来と大きく異なるフローはなく、数分もすればスマホから映像が見られるようになる。このセットアップの時点では詳細な設定までは完了しておらず、追加で設定が必要になる点なども、既存のモデルと同様だ。

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セットアップはRingアプリを使って行う。まずは「セキュリティカメラ」を選択(左)。カメラを使ってQRコードをスキャンする(中央)。設置場所を選択した後、屋内と屋外のどちらに設置するかを尋ねられる。今回は屋外を選択(右)

電源の供給方法を尋ねられる。今回はバッテリー搭載モデルなので「バッテリーまたはソーラーパネル」を選択。バッテリーを取り付けてカバーを再装着する(左)。設置先に合わせてカメラに名前をつける(中央)。Wi-Fiを選択したところ。従来は非対応だった5GHz帯にも対応した(右)

セットアップが行われるのでしばらく待つ(左)。セットアップはここで一段落だ(中央)。引き続き撮影回りの設定を行うこともできるが、まずは設置してどのように見えるか確かめるのがよいだろう(右)

 この設定画面を見た限りでは、Stick Up Cam Batteryとの大きな相違点は2つある。1つはスマートアラートの区分で、「人物」と「その他のモーション」に加えて「車」が追加されたことだ。上位モデルのSpotlight Cam Plusでは既に搭載されていたが、同じく屋外用である本製品も併せて対応したことになる。録画した映像を絞り込むイベントタイプにも同様に「車」が追加されている。

 ビデオでは新たにHDRに対応したことから、その有効と無効とを切り替えるスイッチが追加されている。これ以外では、対応アクセサリの一覧に電源アダプターが追加されているといった細かい違いを除けば、基本的には同一だ。

 余談だが、これらの設定画面には、本製品のことを“Stick Up Cam”と記載している箇所がいくつかある。もしかすると本製品は当初はStick Up Camの新モデルという位置づけだったのが、リリース直前に別型番へと変更されたのかもしれない。Amazonでは過去にFireタブレットでもこうした事例があったので、可能性はありそうだ。


左が本製品、右が「Stick Up Cam」(以下同じ)。スマートアラートの対象に新しく「車」が追加されている。ちなみに、優先アラートやイベントタイプにも同様に「車」が加わっている

従来は非対応だったHDRに新たに対応。設定画面からオンにできる

本体ポートがUSB Type-Cになったことで、オプションの電源アダプターが使えるようになった。余談だがこの画面、本製品の名称が従来のStick Up Camのままなのが興味深い

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