ニュース
「ノモの国」でパナソニックグループが次世代の子どもにアピールした理由 「大阪・関西万博」のパビリオン訪問記:大阪・関西万博(3/5 ページ)
ゴールデンウィークに入ってにぎわいを見せている「大阪・関西万博」。今回はパナソニックパビリオンを訪問した。
体験者それぞれをチョウに見立てて360度シアターを楽しむ
ZONE3での体験が終わると、目の前には、大きな滝が現れる。
これは、同社独自の超微細ミストである「シルキーファインミスト」を用いて、約7(幅)×3.5(高さ)mという大きさの滝を再現したものだ。ミストをスクリーンとして活用し、そこに高輝度プロジェクターを使った演出を加えることで、滝の流れが変化したり、チョウが舞ったりといった様子を見ることができる。
体験者は、この滝を勇気を持ってくぐり抜けることで、次のZONEに行くことができる。
advertisement
ZONE4は、「大空へ」と題したエリアだ。
ZONE全体が没入型シアターとなっており、台座に結晶を置き、葉っぱ(うちわ)で扇ぎ、風を起こすと、その風に乗って自分のチョウが舞いあがり、他のチョウたちと一緒になって音を奏で合うことになる。この動きが、ZONE内に新たなエネルギーを生み、空からミストの輪が降り注ぎ、体験者は開放された空間にいることを感じることができる。
ここでは、21台の高輝度プロジェクターを利用して、360度の空間に映像が投影される。クライマックスシーンでは、ボルテックスリングを活用して、映像が照射された直径約1.3mのミストの渦輪が、天井の5カ所から降り注ぐことになる。
体験が終了し、結晶を指定の場所に返却すると、それぞれの体験結果が反映された「Unlockカード」をもらえる。カードにはQRコードが記載されており、スマホなどを使ってアクセスすると、ノモの国で体験した様子を振り返ることができる。
関連記事
なぜ初日は混雑したのか? オープン2日目にゆったり「大阪・関西万博」を回ってみた
さまざまな話題を振りまいている「大阪・関西万博」だが、実際はどうなのか。4月13日の開幕翌日の模様をお届けする。上意下達文化からの脱却 危機的状況のパナソニックを打開するために楠見グループCEOが掲げる「啓」から「更」
ポストコロナ時代に入り、業界を取り巻く環境の変化スピードが、1段上がった。そのような中で、IT企業はどのようなかじ取りをしていくのだろうか。各社の責任者に話を聞いた。ここでは、大河原克行氏による経営者インタビュー連載のパナソニック グループ 後編をお届けする。自分の庭のように使ってもらいたい──ソニービル跡地「Ginza Sony Park」が単なるショールームではない理由
Ginza Sony Parkを運営するソニー企業の社長で、Ginza Sony Park Project主宰の永野大輔氏に、Ginza Sony Parkの狙いを聞いた。鏡から映像が飛び出す!? NTTが肉眼で楽しめる「超鏡空中像表示システム」を開発 文化施設を中心に訴求
NTTの人間情報研究所が、特殊なVRゴーグルや3Dグラスを使わずに空間中に映像を投影できる「超鏡空中像表示システム」を開発した。発表に当たり、プロジェクトを担当した同研究所の巻口誉宗主任研究員による説明が行われた。5月1日:世界初の万国博覧会がロンドンで開催
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.