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赤外線リモコンで家電製品をオン/オフできるオーム電機のリモートプラグ新モデル「OCR-RCT01W」を試してみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)

オーム電機から、リモートプラグの新モデルが登場した。ロングセラーとなった従来モデルから何が進化したのか、実機を細かく見ていこう。

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ニッチすぎる「惜しいポイント」はあるが実用性は高い

 さて、そんな本製品だが、実際に使ってみた限り、ほとんどのユーザーには関係ない部分で非常に惜しいポイントが1つある。それは赤外線信号の種類が、従来モデルと同一であることだ。

 赤外線リモコンを採用した家電製品は、同じ部屋の中で同一製品を2台設置すると、片方のリモコンを使った時点で両方が反応してしまう。これを避けるため、照明器具のように同じ部屋に複数を設置する可能性がある家電製品の中には、混信を防ぐチャンネル切り替え機能を備えた製品もあるほどだ。


照明器具の中には、同じ部屋で複数製品を併用できるようにチャンネル切り替え機能を備えた赤外線リモコンが付属している製品もある

 本製品は、こうしたチャンネルを切り替える機能はないため、同じ部屋に設置できるのは1台に限定される。 これだけならば「まあ仕方ないか」で済むのだが、本製品のリモコン信号は従来モデルと同じで、従来モデルと同じ部屋に設置して操作しようとすると、本製品だけでなく従来モデルも同時に反応してしまう。

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 チャンネル切り替え機能がなくても、従来モデルと異なる信号が使われていれば、従来モデルと本製品を同じ部屋で併用できる裏ワザがあり得たはずで、そこはやや残念だ。今回の新モデル登場の報を聞いて筆者がまず思ったのは、「これで同一室内での併用が可能になるかも」だったくらいなので、実質的に選択肢が増えなかったのは少々痛い。


新旧モデルを並べた状態でリモコン操作すると、両方が同時に反応する。これは従来モデルのリモコンでも同じことが起こる

 以上、ニッチな部分では上記のようにやや不満点もあるが、製品としては特に問題点もなく、実用性の高い製品だ。機能や性能は何ら変わっていないように見えるので、リモコンの刷新に伴ってボディーデザインも改めたリニューアルモデルという解釈になりそうだが、

 ややクセのあった従来のデザインが廃止され、かつ小さすぎて何かと行方不明になりがちだったリモコンが改善されたのも、個人的にはプラスと考える。

 現時点では従来モデルは併売されているが、製品としての位置付けは同じなため、今後は従来モデルがなくなり、今回のモデルに一本化されていくロードマップだと予想される。実売価格は2千円前後とほぼ変わらないが、従来モデルはこの1年ほど供給が安定していなかったので、モデルチェンジによってそれらが改善されることも期待したい。

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