「Apple Design Awards」の変遷と開発者にも求められる社会的責任 2025年の受賞作品はこれだ!:WWDC25(3/4 ページ)
Appleが優れたデザインと社会的価値を表彰する「Apple Design Awards 2025」について、林信行氏がまとめた。
「ソーシャルインパクト」部門
重要な問題に光を当て、意義深い方法で生活を向上させる作品に授与される。
受賞作品:Sherwood Forestry Service(米国)「Watch Duty」
甚大な被害をもたらした南カリフォルニアの山火事の際、最新情報/避難情報/重要なリソースを分かりやすく確実に提供し、多くの人々のライフラインとなったアプリ。現在の火の境界や進行状況、風速と風向き、避難指示なども分かる。
受賞ゲーム作品:Developer Digital(米国)「Neva」
目を見張るよう美しいグラフィックと心を揺さぶるストーリーを持つ、環境破壊がテーマの感動的アドベンチャーゲームで、崩壊していく美しい世界を舞台に、1人の少女とそのパートナーであるオオカミの冒険を描いた作品だ。季節の移ろいとともに彼らの関係も変わっていき、互いを思う気持ち、つながり、環境喪失の代償について静かに考えさせられる。
次点
- Snapwise「Ground News」
- Opal OS「Opal」
- Daniel Jones「Ahoy! From Picardy」
- Klemens Strasser「Art of Fauna」
「ビジュアルとグラフィック」部門
圧倒的に美しい画像表現と洗練されたインタフェースデザイン、高品質なアニメーションを通じて、独特でありながら一貫性のあるテーマを体現したアプリに授与される。
受賞作品:Sketchsoft(韓国)「Feather: 3Dお絵かき」
Apple Pencilで描いた絵を簡単に3D作品に変換できるツール。創造性とユーザー体験に重点を置いて開発され、画才の有無に関わらず誰でもiPad上で高度な3Dモデルをデザインできる。専門的な3DCGソフトに挫折した多くの人々にとって、「Feather」は創造性への「第二の扉」となる可能性を秘めている。
受賞ゲーム作品:Infold Games(シンガポール)「Infinity Nikki」
戦闘要素を意図的に排除し、リラックスした探索、パズル解決、自己表現に重点を置いた「癒し系」の世界観が特徴のオープンワールドアドベンチャーで、特殊な衣装によって浮遊/滑空/縮小などの能力を獲得し、マップの移動やパズル解決に活用する。色や細部の描写の細かさなどが高く評価された。
次点
- Monkey Taps「Vocabulary」
- Timothy Davison「CellWalk」
- Remedy Entertainment PLC「Control Ultimate Edition」
- Devolver Digital「Neva」
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