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128GBメモリMacの対抗馬か? 日本HPのモバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstation」でローカルLLMを試す(1/4 ページ)

日本HPから、128GBのメモリを搭載可能なモバイルワークステーションが発売された。実機をさまざまな角度から試してみた。

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 日本HPの「HP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstation」は、CADやCG制作などのクリエイティブ用途に加えて、AI開発への活用も意識した14型のモバイルワークステーションだ。

 AMDの「Ryzen AI Max PRO 300」シリーズ(開発コード名:Strix Halo)を搭載しているのが特徴で、最大16基のCPUコアと最大50TOPSのNPUコアに加えて、単体でミドルレンジGPU並の強力なGPUコア(Radeon 8060S Graphics)をワンチップに統合する。

 従来のCPU+外部GPUのパフォーマンスを低消費電力かつ省スペースで実装でき、大容量のグラフィックスメモリを利用できるメリットもあるなど、特にグラフィックスメモリの要求容量が多いAI開発で使うモデルとして興味深い存在といえる。

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 今回はRyzen AI Max PROシリーズの中でも、最上位のRyzen AI Max+ 395と128GBメモリを搭載するハイスペック構成の評価機を入手したので、その実力を検証しよう。


日本HPの14型モバイルワークステーション「HP ZBook Ultra G1a 14inch Mobile Workstation」は複数のモデルが用意されているが、今回レビューする評価機はAMDのRyzen AI Max+ 395と128GBメモリを搭載するハイエンド構成だ

強力なGPUコアを統合したRyzen AI Max+ 395を搭載

 評価機のCPUは、Ryzen AI Max PRO 300シリーズの中でも最上位のRyzen AI Max+ PRO 395を採用する。CPU内蔵GPUのRadeon 8060S Graphicsは専用のグラフィックスメモリを持たず、メインメモリ(ユニファイドメモリ)をCPUとシェアして利用する。専用のグラフィックスメモリよりも性能面では不利な傾向にあるものの、大容量のメインメモリを搭載すれば、グラフィックスメモリも潤沢に確保可能だ。

 本製品では128GBのメインメモリを備えていることから、最大96GBまでグラフィックスメモリとして割り当てられる。ノートPC向けの単体GPUとしては、現行最強のNVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPUでもグラフィックスメモリの容量は24GB、ミドルクラスでは8GB、多くても12GBなので、この点は単体GPUに対してのアドバンテージだ。


本機が採用するCPUは、Ryzen AI Max+ PRO 395だ。最大動作周波数5.1GHzで駆動するZen 5コアを16基(32スレッド)搭載する

Ryzen AI Max+ PRO 395は、GPUとしてRadeon 8060S Graphicsを統合している。40基ものCompute Unit(CU)を搭載する強力なGPUだ

評価機は、メインメモリ(CPUとGPUで共有するユニファイドメモリ)として128GBの大容量を備えている

グラフィックスメモリの容量割り当ては、UEFIセットアップで変更できる

ストレージはPCI Express 4.0 x4対応の高速SSDを2TB搭載する。評価機ではSK Hynix製のSSDを備えていた

CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。シーケンシャルリード/ライト性能はPCIe 4.0 x4対応SSDとしてもトップクラスだ

A4ファイルサイズのコンパクトなボディーを採用

 ボディーはシンプルな形状で、落ち着きのあるシルバーのカラーリングを採用する。微妙にしっとりとした感触がある表面処理により、品の良い外観に仕上がっている。

 ボディーサイズは約312(幅)×215(奥行き)×9.2~18.4(厚さ)mm、重量は約1.57kgだ。少し厚みはあるものの、A4ファイルサイズでコンパクトにまとまっており、普通のビジネスPCのようにも見える。

 一方、付属のACアダプターは少し大柄で重量もある(実測重量はケーブル込みで530g)。Ryzen AI Max PRO 300シリーズという、特殊なプロセッサを搭載しているだけあって最大出力も140Wと大きい。

 バッテリー容量は74.5Whと大容量だ。公称の駆動時間は、JEITA 3.0バッテリ動作時間測定法で動画再生時が約8.1時間、アイドル時は約14.8時間となっている。


ボディーはA4ファイルサイズでコンパクトにまとまっている

カラーは落ち着きのあるシルバーで、微妙にしっとりとした感触の表面処理が施されている

底面の奥側にある吸気口の間から2基のファンが見える

バッテリーは74.5Whと大容量だ。バッテリーの劣化を防ぐ設定も用意されている

最大出力140WのUSB Power Delivery(PD)対応のACアダプターが付属する。実測重量は電源ケーブル込みで530gだった。ウォールマウントプラグ利用時だと465gになる
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