バイオノート505、Power Macintosh、iPhone、Oculus──新しいデバイスに魅了されつづけた30年だった:私のPC遍歴30年(2/4 ページ)
「一目ぼれするPCって、あるんだ」──ライター/武者良太さんのPC遍歴30年を振り返る。
1997年:一目ぼれするPCって、あるんだ……
子供の頃からソニーのデザインが大好きでした。父親がTV(トリニトロン)やステレオコンポ(LibertyやPixy)を買うたびに「ソニーはカッコいいよなあ」と言っていたのを目の当たりにしていたので、教育されてきたというのもあるのですが、そういう恋心もあるんですよね。
僕にとって最初の一目ぼれは、中学時代にアルバイトをして購入したカセットテープウォークマン「WM-20」でした。CDウォークマン/Discmanの始祖となった「D-50」とともに、大事に使っていた記憶があります。
そんな一目ぼれイベントがノートPCでも発生してしまうとは──。青紫のメタリックカラーに染まった「バイオノート505」の格好良さにクラッときて、ローンを組んじゃいましたよ。
当時最薄だったかもしれないサイズ感もステキ過ぎでした。まさに時代の先端を行くデザインでしたね。「Plextor PX-R412C」というCD-Rドライブとの出会いもありました。自分好みのプレイリストをCD化して、当時の愛車である日産/S13シルビアのCDチェンジャーに入れて聞く日々が続いたのを思い出します。今思えば、音楽との付き合い方が大きく変わった転換点でした。
1998年:MP3という革命、来ました
MDにはハマれなかった自分だけど、MP3にはどっぷりとハマりました。そのきっかけになったのが、iPod以前に一部で流行った初期のMP3プレーヤーであるDiamond Multimedia Systemsの「Rio PMP300」です。
記録メディアのスマートメディアが使えたので、音楽ファイルをため込んでいたPCからプレイリストごと移し替えるのも簡単で、クルマ移動はCD-R、電車移動はMP3で聞くというライフスタイルがバチっと決まりました。
でも今思うと、1997年にCD-R生活を始めていたから、リッピング済の音楽ファイルがたくさん手元にあったからハマれたのかも。リッピングで時間がかかり、MP3へのエンコードでも時間がかかったし、イチからやるとなると面倒さの方が上回っちゃってたかもしれません。
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