イラストレーターが見る、自作PCとメーカーの立ち位置の変遷 30年の浮き沈み:私のPC遍歴30年(1/4 ページ)
この30年におよぶ、PCや時代の移り変わりを“わが人生”と軽くオーバーラップさせてみました。まぁしかし、いろいろありましたねぇ。
こんにちは! refeiaです。
PC USERの30周年、おめでとうございます。自分は本誌に参加させていただいて8年ぐらいの若手(?)ですが、PCを触り始めてから、30年は確かに経過していました(アッという間で、こわい……)。
というわけで、30年の半分以上をイラストレーターとしてPCを見ていましたが、それらを10年ぐらい単位でざっくりまとめながら、思い出を語っていこうと思います。
- 1995年〜:初めてのPCと貧乏自作癖
- 2005年〜:自分にとってはイラスト機材のPC
- 2015年〜:4Kと多彩な選択肢、趣味性の時代
今となっては「何じゃそりゃ」な話題も多いですが、楽しんでもらえるとうれしいです。よろしくお願いします!
「私のPC遍歴30年」とは?
2024年9月にPC USERは30周年を迎えました。そこで日頃から弊誌で記事を執筆しているライター陣に「私のPC遍歴30年」と題して、自身のPCにまつわる過去を振り返ってもらいます。あなたにとっても「懐かしい」と感じる話題が飛び出すかも?
今回の著者:refeia
1995年〜:初めての自分用PCはエプソンPC
それまでも親のPC-9801シリーズやMSXなどを触る機会はありましたが、初めての自分用PCはエプソンのPC-9801互換機「PC-586RA」で、工学部の入学祝で親が買ってくれたものでした。NECよりリーズナブルとはいえスペックが高かったため、高価だったと記憶しています。
それ以後は、自分のPCはほとんど自作で賄うようになります。当時は「お金がないので自作」とだけ考えていて、趣味性を見出しているわけでもなく、総合的に安く済んだかも確かめていませんでした。
そういう方向性ゆえに自然とAMDのCPUやVIA Technologiesのチップセットなど、「メインストリームではないけどリーズナブル」な製品を中心に選ぶ癖がついて今に至ります。
カジュアルに通ってしまった「オウム系PCショップ」
おぼろげながらも頭から離れないのが「マハーポーシャ」、知る人ぞ知るオウム真理教関連のPCショップの記憶です。「見た目は怪しいがPCもPCパーツもとにかく安い」と評判で、当時はネットなどの情報源がないせいか、普通に客でにぎわっていましたし、自分も事情を知らないまま、名古屋の電気街に移転される前にマンションの一室で営業していた頃から何度も足を運んでいました(平成前期こわい……)。
PCパーツはいろいろなショップから買い集めていたので、今となってはどの店で何を買ったかなどは記憶がないです。しかし、残っていた昔の写真からPCケースの形状やボタンの形など記憶を呼び起こすと、最近「オウムPC」といってフリマサイトに出ていたPCとほぼ同じ。これって……。
大学ノートにシャープペンシル、ぐらいだったイラスト趣味は、自動車業界に就職した後ぐらいからPC上に移行します。当時はSNSなんてものはないので、Webサイトに載せたりお絵描き掲示板をたしなんだりしていました。
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