3万円以下で買える「AKASO 360」は360度カメラデビューにピッタリ? 他社製品との違いや強み/弱みを検証:武者良太の我武者羅ガジェット道(3/3 ページ)
カメラの価格は画質と直結しているところもありますが、AKASO 360のポテンシャルはいかがなものでしょうか。各社の製品を試している筆者がレビューします。
編集アプリはスマホアプリがおすすめ
360度カメラの価値は本体だけではありません。写真や動画を編集するアプリの操作性/安定性も重要な要素となります。
現在、純正アプリの「AKASO 360」はiOS用、Android用、Windows用、macOS用が提供されていますが、iOS用とWindows用を使ってみたところ、iOS用のバージョンが優れていました。使える機能からして違います。
特に使える機能だと感じたのが、AIトラッキングです。AKASO 360で撮影した360度動画を読み込み、トラッキングする対象をタッチで指定すると、その被写体を中心においた構図でリフレームの設定を行ってくれます。
リフレームはユーザー自身が細かく設定していくこともできます。ライバル企業のスマホアプリを研究しているのか、UIはかなり似ていますね。直感的に操作できることを追求すると、同じ方向性になるともいえますが。
1つ目の動画は自撮り棒だけではなく、人物も消した画角です。その下の動画はリフレームの画角を2秒ごとに変えてみた動画です。1つの動画素材だけでもいろんな構図の動画が作れるのは、360度カメラならではの楽しさですね。
初めての360度カメラとしておすすめできる
改めてAKASO 360を振り返ると、コスパの良いエントリー級360度カメラという個性が見えてきました。性能は決して高くありませんが、3万円を切る価格で新品が購入できるメリットは大きいです。
そもそも「Insta360 X5」や「DJI Osmo 360」「QooCam 3 Ultra」といったハイエンドの高画質機を持っている人が購入するモデルではありませんし、今まで空白状態だった価格帯でのチャレンジは大いに期待したいところ。
もしかしたらこの3万円前後の価格帯が、360度カメラのボリュームゾーンになるかもしれません。
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