レビュー
約10万円で買えるWindows on ARMの検証機として「Lenovo IdeaPad Slim 5x Gen 9」はちょうど良い(2/4 ページ)
「検証機の調達コストをある程度抑える方法はないのだろうか」と考えていたところちょうどいいデバイスを見つけたので紹介したい。
14型のノングレアWUXGAディスプレイを採用
ディスプレイにはWUXGA(1920×1200ピクセル)のLEDバックライト付きIPSパネルが採用されている。長時間の作業でも目が疲れにくいノングレア処理がなされている点は、検証機としてだけでなく、開発用途や業務用途にも適している。
ディスプレイの解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)と比べて縦の描画範囲が広いので、より広い作業エリアを確保できるようになっているのは地味にうれしいポイントだ。
キーボードは癖の少ないレイアウトを採用
14インチのボディーサイズなので、キーボードレイアウトは癖のないものと思っていたが、キーボードの両脇にスピーカーが設置されていることもあってか、Enterキー周辺のキー配列が若干窮屈なレイアウトとなっている。
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とはいえ、記号キーがタイピングしづらい訳ではないので、これくらいであれば妥協しても問題ない、癖の少ないキーボードといえよう。
なおトラックパッド自体は非常に大きく、感度や精度も申し分ないためマウスを別に用意しなくとも、快適に操作できるようになっている。
プライバシーシャッターを備えたWebカメラを搭載
ディスプレイ中央上部にはフルHD対応の物理的なプライバシーシャッターを備えたWebカメラが搭載されているが、残念ながらIRカメラ(赤外線カメラ)ではないため、Windows Helloは利用できない。
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